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番組ダイジェスト

不毛地帯

戦後、シベリア抑留という過酷な経験を経た後、その激動の時代を、商社マンとして激動の時代を必死に生きた1人の男の生き様を描いた作品だ。そこには、憎悪、純愛、悔恨、悲恋、嫉妬…など、いつの時代にも共通するテーマがあふれている。主人公が悩み、時に挫折し、葛藤しながらも、次々と現れる難題に果敢に挑んでゆく姿は、21世紀の今を生きる我々の心を激しく揺さぶるに違いない!

第十八話 (2010.03.04 OA)

サルベスタンの開発を諦めきれなかった壹岐は、中東の石油事情に詳しい国際ロビイストの竹中莞爾(清水紘冶)を訪ねた。竹中は、内閣総理大臣の田淵(江守徹)とじっこんの間柄だった。そこで、竹中から田淵に、イラン国王がサルベスタンの開発続行を強く望んでいることを伝えてもらい、政府から日本石油公社に支援再開を指示させようという目論見だった。

そんな折、壹岐は、業務本部長の角田保(篠井英介)から、大門が綿花相場でかなりの額の損失を出しているという話を聞かされる。しかも、具体的な損失額は大門が指示を出している綿花部長の伊原(上杉祥三)以外、誰も知らないのだという。
役員会議に出席した壹岐は、大門に綿花相場の件を切り出した。しかし大門は、自分が全責任を持つ、と言って何も説明しようとはしなかった。その席で大門は、イランから撤退することを宣言した。壹岐は、公社の支援を得られるよう努力していることを伝え、結論を出すのは待ってほしいと願い出る。しかし大門は、その具体策を提示しようとはしない壹岐に苛立っていた。

壹岐と大門の緊迫したやり取りを目の当たりにした角田は、タクボ工業の社長となった里井達也(岸部一徳)に連絡した。里井に会った角田は、壹岐が五号井の採掘を進めようとしていること、大門が綿花相場に入れ込んでいることを報告した。

秋津千里(小雪)は、壹岐のマンションを訪ねていた。壹岐とともに、直子(多部未華子)夫婦と一緒に食事をするためだった。そこに、いきなり鮫島辰三(遠藤憲一)がやってきた。千里に気づいた鮫島は、壹岐との関係を勘繰るような無礼な態度を取りながら、東京商事もサルベスタンから降りることにした、と壹岐に告げた。
鮫島が帰った直後、竹中から電話が入った。田淵が、壹岐の願いを受け入れてくれる、という連絡だった。ただちにイラン国王側と話をつけなければならなくなった壹岐は、直子たちとの食事会が延期になってしまうことを千里に詫びた。
壹岐は、兵頭とともにテヘランのドクター・フォルジ(アルフレド・ベナベント)を訪ね、イラン国王の力を借りたいと申し出る。さらに壹岐は、アメリカ近畿商事の海部要(梶原善)を日本に呼び寄せた。アメリカ近畿商事時代に為替差益などで得た利益をプールしていた壹岐は、その金1000万円を海部に届けさせたのだ。それは、田淵に渡すための金だった。
さっそく田淵邸を訪れた壹岐は、田淵が飼っている鶴のために配合飼料を用意してきた、といって箱を手渡した。箱の中に敷き詰められた飼料の下には、海部が持ってきた1000万円が隠されていた。

その夜、壹岐は、谷川正治(橋爪功)を訪ねた。谷川は、明日、シベリアで命を落とした抑留者のために慰霊碑を建てる件で、再び舞鶴に行くのだという。酔いつぶれてしまった壹岐は、あくる朝、谷川に見送ってもらう。谷川は、壹岐のことを心配しているようすだった。

政府からの強い要望で、日本石油公社は近畿商事への支援継続を決定する。壹岐からその報告を受けた大門は、最後の1本だと念を押して、五号井の採掘を許可した。社長室を後にしようとして立ち止まった壹岐は、このままでは命取りになりかねない綿花相場の件を早急に終わらせるよう、改めて大門に進言した。

壹岐は、兵頭とともにサルベスタンに向かった。五号井の採掘開始に立ち会うためだった。採掘が始まって間もなく、東京から壹岐宛てのテレックスが入る。谷川が死んだという知らせだった。緊急帰国した壹岐は、その足で葬儀場に向かい、谷川と最後の対面を果たす。谷川は、疲れが重なりカゼをこじらせていたにも関わらず朔風会の会報作りなどを続け、肺炎を起こしたのだという。誰よりも自分のことを理解してくれていた谷川の死に、壹岐は深い悲しみを味わっていた。

同じころ、大門は、綿花相場の損失が45億円に膨らんでいることを知る。いつか壹岐が大門を追い落とす、という里井の言葉を思い出す大門。里井を呼び出した大門は、そこで彼に、近畿商事に戻ってこないか、と持ちかけた。それに対して里井は、壹岐を社外に出すのなら戻る、という条件を出す。

そんな中、採掘が続けられていたサルベスタンの五号井でガス暴噴が発生し…。

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