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前回の放送内容

2009年3月27日(金)

関節リウマチを知る~リハビリと日常生活の注意~

関節リウマチの経過

人によって違いますが、多くの場合、症状が良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、関節の変形が進んでいきます。

リハビリテーションには具体的にどのような効果があるのでしょうか?

日常生活に必要な機能を可能な限り維持したり、取り戻したりすること。
関節を動かさずにいると、関節や筋肉、腱などの機能が落ちてしまいます。
症状が出始めた初期の段階からリハビリテーションを行うことが大事です。

家庭でもできるリハビリテーション

◆温熱療法
◆運動療法
◆作業療法
◆装具療法

・・・などがあります

温熱療法とは?

痛みや腫れのひどい関節を温めることで痛みやこわばりなどの症状をやわらげることができます。

たとえば・・・

・レンジで温める温熱パックを痛む関節にあてる
・お湯の入った洗面器に痛む手や足を入れて10分くらい温める

運動療法とは?

毎日の体操やストレッチにより、関節が硬くなってしまうのを予防するもので、関節が温まったお風呂上がりに行うのが効果的です。

関節リウマチの運動療法

腕や肘など、上肢

1つめは指。
指をぎゅっと曲げたりのばしたりという動作をゆっくりと繰り返す。

2つめはひじ。
ひじをまげて口に手を持っていく。
そのまま2~3秒静止させ再びゆっくり戻す。これを左右、5回ずつ行う。

3つめは、手首。
手のひらをかえす動作をゆっくりと繰り返す。

4つめは、肩。
肩を上げて、頭に手を持っていく。
そこで3秒ほど静止させゆっくりと戻す。これも左右、5回ずつ行う。

足の運動

椅子に深く腰掛けて、片足ずつゆっくりと上げる。
この時、膝を伸ばすこと。そのまま5秒ほど静止させて、ゆっくりと戻す。
これを左右、5回ずつ行う。
 
また、膝の痛みがひどい場合は、仰向けに寝た状態で行う。
片膝を立ててもう一方の足を10センチほどあげる。
この時、膝はまっすぐに伸ばしておく。
5秒ほど静止させて、ゆっくりと戻す。これを左右、5回ずつ行う。

運動療法で注意すること

◆翌日に痛みが残るような無理な運動はしないこと
◆リウマチは頸椎がゆるみやすくなるので首の運動はしない方がよい

ほかに・・・

・毎日続けることが大事
・そのためには楽しみを持つこと。たとえば、誰かと一緒に体操をしたり、軽く汗をかくくらいのウォーキングやプールで歩くなど。

作業療法とは?

関節の動きを良くし、日常生活動作をスムーズに行うために作業をしながら行う訓練。

たとえば・・・

◆編み物や趣味の小物作り
◆家事

これらの作業に不便を感じたときには、自助具を使います。

◆リーチャー
(棒状の孫の手のような物。 靴下やセーターをぬぐ時などに使ったり
遠くの物を引き寄せる時に使う)
◆長い柄のくし
(柄が長いので腕が上がらなくても髪をとかすことができる)
◆くつ下エイド(くつ下を履くときのサポート)

装具療法とは?

関節の症状が進んだ患者さんには、必要に応じて医師が医療用の装具を処方します。

医療用装具の目的

・痛みをのぞく
・関節を安定させる
・変形の矯正
・進行防止

よく使われている医療用装具

◆足関節固定装具(固定して安定させる、痛みをのぞく)
◆足底板(痛みをのぞく)
◆リングの紹介(変形矯正)

よい医療用装具の条件

・固定、矯正の状態が保てること
・自分で脱着できること
・軽量で長時間つけていられる
・装着感がいいこと

日常生活で注意しなければいけないこと

(1) 関節の保護
・上肢の負担軽減
 草取り・布団干し・衣替え・レンジ磨きで無理をしない
(2) ストレスをためない
・趣味や楽しみをみつけ、穏やかな生活を心がける
(3)体調の管理
・過労、寝不足に注意
 人混みをさけ、外出後の手洗い、うがいを励行して感染防止に努める

医師紹介

福岡市中央区天神の近藤リウマチ整形外科クリニック院長の近藤正一先生。
近藤先生は、九州医療センターで整形外科リウマチセンター長を務めたのち、98年に現在の医院を開院し日々、多くの患者さんと向き合っています。