神秘の扉を開くのは福岡、星野村

旅のスタートは、福岡県で最も美しい川といわれる星野川が流れる八女郡星野村。星空と清流に恵まれた村では、昔から水が絶えた事がない。村人は水の神を祀り、「おきみ鈴」というお守りを大切にしている。水の神の啓示を受けた旅人、辰巳琢郎は、お守りを旨に不思議の水の旅へ出発する。


「水占いの杖」は旅人をフランスへ

 旅人(辰巳琢郎)はフランス人の水脈探査師に出会う。彼は「水占いの杖」で、地下の水脈をぴたりと当てる人物。水の声、森の声を聞く能力に優れており、全神経を集中して自然と対話する。旅人はここで、泉や水源の不思議を知ることに・・・


「水占いの達人」との出会い

 水脈探査師は、旅人を「水占い」の達人にひき会わせる。彼は83歳になる神父で、これまで50年以上にわたって、15000件の水脈を発見している、国際的にも著名な存在。旅人は、水と対話する人の不思議の世界を体験する。


フランスで最も美しい村の水伝説へ

フランス中央山塊のふもとナジャックという小さな村。この村は、フランスで最も美しい村のひとつと言われ、一つ一つの建物は重要文化財クラス。ここで水と共に生きる人々とふれあい、湧き出る水と出会う。


日本で一番おいしいといわれる水道水?

 「水占いの杖」が次に導いたのは長野県上田市。信州大学の中本信忠教授は、生物の力を利用して水を浄化にする、「緩速(かんそく)ろ過」※1の効果を力説。この方法を用いると、塩素を使用しなくても安全でおいしい水道水を供給できるという。群馬県高崎市にある「緩速ろ過」を行っている浄水場で旅人が見たものとは・・・。


 「緩速ろ過」の浄化方法は、インドネシア・カワラン県にあるパシルワル村という小さな村の水を生き返らせた。お金をかけずに、安全でおいしい水道水が供給できるようになり、村人は大変な喜びよう。「緩速ろ過」はインドネシアをはじめ、スリランカ、ベトナムでも注目されている。


 

※1 緩速(かんそく)ろ過 ・・・ 生物の力を利用して、水を浄化する方法。これだと塩素消毒をしなくても、安全でおいしい水を蛇口から供給できる。戦前の日本ではほとんどがこの方式だった。しかし、現在、大半は薬で濁りを取り除き、速い速度で粗い砂でろ過をして水を浄化し、最後に塩素で消毒する「急速ろ過」となっている。