ソフトバンクは貴重な走者を生かせず引き分けに終わった。
打撃不振で出場選手登録を抹消した上林に代わって昇格した2年目の柳町をプロ初の2番で起用。0-0の4回、ほぼ完璧な投球をしていた大瀬良からチーム初安打を放った1番三森を一塁に置き、柳町はバントの構えだったが、ベンチはバスターエンドランを仕掛け二ゴロ併殺に終わった。二遊間へのゴロに二塁手の菊池涼が追いついて走者がなくなり、続く栗原は見逃し三振に倒れた。
6回に今宮が大瀬良から球団通算9000号のソロを放ち先制するも、広島は直後の7回に會澤が武田からソロを放ち同点。1-1の9回表を岩嵜が抑えて負けがなくなり、迎えたその裏の攻撃で大きなチャンスが訪れた。
前の打席で今季初安打を放っていた柳町が抑えの栗林から10球粘った末に安打。代走に周東が送られ3番栗原は中飛、その後の4番柳田の打席で周東が二盗を仕掛けるも會澤に阻止され失敗した。走者がなくなったところで柳田は中堅左寄りへの当たりで一気に二塁へ。中堅手の野間からベースカバーに入った小園がタッチして際どいタイミングが当初はセーフ判定も、広島佐々岡監督のリクエストで覆りゲームセットとなった。
走者を出してもちぐはぐさが目立ったソフトバンクは今季10度目の引き分け。9回打ち切りの今季は両リーグとも引き分け数が増えており、ソフトバンクの引き分け試合が2桁となったのは3時間半ルールが適用されていた2011年(10試合)、12年(12試合)以来となった。