TNC テレビ西日本

テレビ西日本

世界的音楽家のサイン残る「レガシーピアノ」 1年がかりの修復 福岡市でお披露目コンサート


2023/10/09 17:00
約60年前から福岡市民会館で使われ、世界的音楽家のサインが残る「レガシーピアノ」。

老朽化で使われなくなっていましたが、修復が完了し、8日、お披露目コンサートが開かれました。

どんな音色が響いたのでしょうか?



会場に響き渡る、やわらかくも力強い音色。

音を奏でるのは、大勢の人の協力でよみがえった「レガシーピアノ」です。



6日、福岡市民会館に到着した1台のトラック。



慎重に運ばれていたのは、8月に修復を終えたばかりのレガシーピアノです。



1963年に製造された「スタインウェイ」社製のグランドピアノ。

福岡市民会館がオープンした時から使われていましたが、老朽化で15年ほど前から演奏されなくなっていました。



このピアノから再び音色を、と修復されるきっかけとなったのが、ルービンシュタインやケンプなど、世界的音楽家40人のサインです。

著名音楽家たちが演奏したピアノを残そうと、プロジェクトが発足。

クラウドファンディングなどを通じて、約2300万円が集まりました。



音色を確かめるのは、修復を担当した1級ピアノ調律技能士・片山康佑さんです。

◆片山康佑さん
「ネジにもサインされているのが結構ある。それを元通りに戻す、字を合わせるっていうのが一番難しかった。何度も何度も合わせて、計算して合わせ直した」



乾燥しすぎてひび割れした響板の交換や調律など、修復にかかった期間は丸1年。

手塩にかけたピアノのお披露目に思いも深まります。

◆片山康佑さん
「愛着はあります。1年かけてやってますので、さみしいっていう気持ちもあるんですけど、お披露目されるというところで、うれしいところもある。かわいいというか、嫁入りという感じ」



そして迎えた8日のお披露目コンサート。

片山さんも見守る中、本番の時を迎えました。

(ピアノの演奏)

◆観客
「すごい澄んだような音色でびっくりした」

◆観客
「私たちがやるのとは違うくらいに、音がかっこよくてすごかった」

◆片山康佑さん
「ドキドキしました。すごく緊張しました。感動と安心と、いろんな感情がありました」



時を経て、再び音色を響かせた”レガシーピアノ”。

さらに新たな歴史を刻んでいきます。
記事一覧へ
最新の福岡のニュース
2024/05/15 17:00
ランチタイム直撃“PayPay障害” 支払いできない不具合発生 福岡でも混乱 現在は復旧
2024/05/15 15:10
おしゃれに進化「もんぺ」博覧会 蒸し暑い季節にも涼しく柔らかい1500本 5月20日まで 福岡市
2024/05/15 16:00
北九州市「おいしい給食大作戦」 人気店の本格中華やハヤシライスが新献立に 地元大学も協力
2024/05/15 16:00
天神「イムズ跡地」の新複合ビル建設はじまる アメリカ・シアトル発「エースホテル」九州初進出 福岡市
2024/05/15 11:30
北九州市議の報酬8%削減へ 主要会派が合意の見通し 行財政改革進める市長の要請受け
2024/05/15 19:00
福岡県の山中から鉄板171枚 事件の盗品か 県警が押収
2024/05/15 14:20
太宰府天満宮で「飛梅ちぎり」 今年は開花早くとれた実は43個 去年の1割ほどに 福岡
2024/05/15 11:40
キャナルシティ博多でネックレス164本“窃盗” 黙秘の29歳男を送検 転売で得た金を中洲で使ったか
2024/05/14 14:00
北九州市の小学校で田植え体験 食への関心高め地域の魅力学ぶ 9月上旬に稲刈りと精米体験も
2024/05/14 16:40
カマイルカの赤ちゃん誕生 難産乗り越え元気に成長中 一般公開は秋以降 福岡市・マリンワールド海の中道
▲ページ先頭へ
メニュー
お知らせ | 番組表 | TNC番組情報 | イベント | ローカルニュース | 試写会 | アナウンサー | ご意見・ご感想 | 個人情報保護 | 利用規約

トップへ
(c)TNC テレビ西日本