福岡市内の私立中学校で、バスケットボール部の男子生徒が上級生からチェーンで縛られた事件で、当時の監督が取材に応じ、「いじめとは思わなかった」などと話しました。
福岡市内の私立中学校では今年9月、バスケ部の1年の男子生徒(12)が練習後に上級生3人から、鉄製のチェーンで縛られ、顔を平手打ちされるなどして軽傷を負い、その後、退学しています。
警察は2日、この事件で上級生3人のうち2年の少年(14)を逮捕・監禁の疑い、3年の少年(14)を暴行の疑いで書類送検し、もう1人の少年について、ケガをさせるなどした行為で児童相談所に書類を送りました。
警察によりますと、少年らは「生意気だと思った」「お仕置きしようとして、いじってやろうと思った行為が悪ノリでエスカレートした」と話しているということです。
バスケ部をめぐっては、50代の男性監督がホワイトボードのマグネットを使い、部員のランク付けを行っていたことも分かっています。
事件後、管理責任を問われ解任された監督がTNCの取材に対し「いじめとは思わなかった。アットホームなチームなので、そんなことは今までなかった。子供たちを信じていた」などと話しました。
バスケ部は新しい監督のもと、1日から練習を再開しています。