去年12月、福岡県春日市で元交際相手の女性を刃物で刺した罪などに問われている男の初公判が開かれ、男は「恋愛感情などが満たされなかった怨恨による犯行ではない」と起訴内容を一部否認しました。
殺人未遂やストーカー規制法違反などの罪に問われているのは、無職の片山敦稀被告(24)です。
起訴状などによりますと、片山被告は去年12月、春日市の路上で当時21歳の元交際相手の女性を待ち伏せし、その後連れ込んだ駐車場で首など複数箇所をナイフで刺して殺害しようとしたとされています。
片山被告には事件前日、ストーカー規制法に基づく女性へのつきまといの禁止命令が出されていました。
福岡地裁で20日に開かれた初公判で、片山被告は女性を刺した行為などは認めた上で、ストーカー規制法違反については「恋愛感情などが満たされなかった怨恨による犯行ではない」と起訴内容を一部否認しました。
検察は「強固な殺意に基づく極めて危険な犯行で、動機に酌むべき点はない」と指摘しました。