福岡県内では11日､八女市で17.8℃を観測するなど各地で季節外れの暖かさとなりました｡

さらに､この季節外れの暖かさは15日まで続く見通しで､15日には20℃を超える10月並みの暖かさとなる予想です｡



季節外れの暖かさで異変も起きています｡

◆川崎ｷｬｽﾀｰ
｢どうもこんにちは｡よろしくお願いします｣

◆あまおう農家　吉田幸雄さん
｢よろしくお願いします｣

福岡県八女市の農家､吉田さんです｡



福岡が誇るﾌﾞﾗﾝﾄﾞｲﾁｺﾞ｢あまおう｣を生産しています｡

◆川崎ｷｬｽﾀｰ
｢大きいのはもうなってますね｣

◆あまおう農家　吉田幸雄さん
｢どうぞ､食べてみて｣

◆川崎ｷｬｽﾀｰ
｢やっぱり最高に美味しい､甘いですね｣



甘味は例年通りですが､暖冬で出荷の時期に影響がｰ｡

◆あまおう農家　吉田幸雄さん
｢前年と比べると(生育が)10日くらい遅れている｡去年も暖かったけど､年内こんなに暖かいの初めて｣

生育が十分に進まず例年に比べ､出荷量が4割ほど減っているといいます｡



◆あまおう農家　吉田幸雄さん
｢最大の需要期であるｸﾘｽﾏｽに向けて､ｹｰｷに乗せるこの小さいM玉がｸﾘｽﾏｽに間に合うかどうかという状況になっている｣

ｸﾘｽﾏｽｹｰｷに使用されるという小さいものは､まだ緑色の状態｡

本来であれば出荷のﾋﾟｰｸを迎えるこの時期に赤く色づくはずですが､生産ｽｹｼﾞｭｰﾙはすべて後ろ倒しになっていました｡

Qｸﾘｽﾏｽ前が1番単価として高い?
◆あまおう農家　吉田幸雄さん
｢生産者は1番狙っている｡(本当は)高い時に出したい｣



暖冬の影響はこんなところでもｰ｡

◆記者
｢あっ､こちら12月中旬なんですが､店舗入り口には薄手の洋服が展示されていますね｣

婦人服売り場に並ぶｷﾙﾃｨﾝｸﾞのｺｰﾄ｡



例年であればこの時期､厚手のｳｰﾙｺｰﾄが売れるといいますがｰ

◆博多大丸広報　立石幸菜さん
｢さすがに12月になってもこの暖かさとなると､冬物の売れ行きにもｽﾄｯﾌﾟがかかってきています｣



暖冬の影響であまり売れていないという冬物のｺｰﾄ｡

売れ行きがいいのは､ﾏﾌﾗｰや帽子といった小物にとどまるといいます｡

◆博多大丸広報　立石幸菜さん
｢気温も寒くなって､ｳｰﾙｺｰﾄなど買い替え需要が増えてくるといいな｡天気ばかりはなんともいいようがないが､寒くなってほしい｣