私たちの日々の食卓に欠かせない食材、タマネギの高値が続いています。
価格の高騰は一体いつまで続くのでしょうか?
北九州市小倉北区にあるレストラン「ハビットストア」。
アメリカンな装いの店内をのぞくと、昼時から満席状態。
客のお目当ては、手のひらには収まりきらない直径約15センチのバーガー。
ボリューム満点!
横に広い、本場アメリカンスタイルのハンバーガーです。
人気の秘密はその味。
こんがりと焼き上げる、牛肉をたっぷり使った「パティ」。
パティを特製ソースに絡めた「テリヤキ」メニューも人気です。
来店客に味の感想を聞くとー
◆来店客
「おいしい!日本人に合わせた好みのソースになっている」
◆来店客
「おいしい!」
老若男女を魅了するバーガーを提供しているこちらのお店ですが、大忙しの厨房ではオーナーが「ある問題」と向き合っていました。
◆ハビットストア 仲光亮さん
「もうちょっと…頭痛いというか、泣いてますね」
料理に甘味やうまみをもたらすために欠かせない食材「タマネギ」です。
こちらの店ではパティのほか、寒い冬に体を芯から温めるオニオンスープや付け合わせのオニオンリング、バーガーのソースに至るまで、メニューのほとんどにタマネギを使用、半月で約10キロのタマネギを使っていますが、最近の仕入れ値の高騰に頭を抱えているといいます。
◆ハビットストア 仲光亮さん
「(バーガー)が大きい分、肉も使う。タマネギを使う量も増える。(仕入れ値が)上がり続けるんだったら、生活やっていかなきゃならないので、(値段を)上げるしかないですよね」
こうした中、福岡市中央区の青果店を訪ねてみると、11日のタマネギの価格は税込みで1玉95円、去年と比べて2倍以上の価格で販売されていました。
◆来店客
「あー上がっているね。タマネギは料理で1番必要。生活が大変」
◆韓国人の客
「韓国のおかずでタマネギでお漬物をするのがあるけど、それはできなくなりました。今高いから」
猛暑などの影響で、価格が高騰していた葉物野菜やジャガイモなどの価格は落ち着きましたが、タマネギは出始めの夏から入荷も少なく、高値が続いています。
その理由はー
◆かいぶつくん 薬院店 篠原加代子 店長
「夏から秋にかけて、北海道での高温障害と干ばつで収穫量が少ない。今貯蔵している分が入ってきているけど、その量も少ないので高値です」
例年であれば、20キロの箱が40箱入荷するはずが、今年は4箱ほどしか入ってこず、売り上げにも影響が出ているといいます。
価格が高く入荷数も少ないため、1個売りのみで「ざる盛り」の販売はしていません。
◆かいぶつくん 薬院店 篠原加代子 店長
「(去年は)今売っている大きさでも1個38円、3個100円で売れていたのが、今年は全然売れないです。ざる盛りができないというのがさみしい。お客さんも来て『1個売りしかない』という声が毎日あります」