今年5月、福岡市の私立高校に通う女子生徒が自殺した問題で、19日、遺族が会見を行い、学校側が設置した第三者委員会の初会合について「やっとスタート地点に立てた」と思いを語りました。
この問題は今年5月、福岡市の私立高校に通う女子生徒が「無視されてつらかった」などの内容の遺書を残して自殺したものです。
遺族の希望や県からの助言を受け、弁護士や精神科医などを含めた第三者委員会が設置され、17日、初めてとなる調査会が開かれました。
会には亡くなった女子生徒の母親も出席し、「公平中立な調査を進めてもらい、遺族への聞き取り調査を実施してほしい」などの意見を申し入れたということです。
◆自殺した女子生徒の母親(19日の会見)
「(娘が自殺して)7カ月が経ちますが、娘に会いたい気持ちがどんどん強くなって『どうして?』という思い。当初学校からはいじめの調査をすることはできないと強く言われていたので、私は半ば諦めていたんですが、今やっとスタート地点に立てた」
遺族によりますと、第三者委員会の今後のスケジュールや調査内容などについては明らかになっていないということです。