今年1月､北九州市の繁華街で起きた大規模火災で被災した老舗焼きうどん店が､26日､新たなｽﾀｰﾄを切りました｡

Q.かなり忙しそうですね?
◆だるま堂　竹中康二さん
｢ふり!ふり!そういうふりしているだけ!｣

こう話すのは､｢だるま堂｣の3代目店主 竹中康二さん｡

真新しい店舗で忙しく動き回っていました｡



｢だるま堂｣は､1945年創業で､北九州名物｢焼うどん｣発祥の店とされる老舗ですが､今年1月､北九州市小倉北区の鳥町食道街で発生した大規模火災で被災し､休業を余儀なくされていました｡



そうした中､26日､約4ヶ月ぶりに店を再開｡

店は､元あった｢鳥町食道街｣から同じ小倉北区の小倉井筒屋内に移しました｡

◆だるま堂　竹中康二さん
｢一日でも早く､焼きうどん発祥の味を多くの方に食べていただきたい｡井筒屋で店が出せる形になってありがたい｣



◆だるま堂　竹中康二さん
｢(だるまに目を入れながら)もう片方の目は､鳥町食道街がｵｰﾌﾟﾝした時に入れたいと思います｣



鳥町食道街に再び店を出したいという竹中さん､26日は､営業再開を待ちわびた常連客などで賑わいました｡

◆訪れた客
｢変わらずおいしいです｡昔の元祖のやつ｣

◆訪れた客
｢とってもおいしいです｣

◆だるま堂　竹中康二さん
｢まだ落ち着いて店の成り行きを見られる状況じゃないけど､(店の再開)を迎えられるのはありがたい｣

新たなｽﾀｰﾄを喜ぶ一方､北九州市小倉北区では､4月20日に飲食店など8店舗を焼く火事が新たに発生していて､竹中さんは被災した店の関係者たちのことを心配しています｡

◆だるま堂　竹中康二さん
｢今回の火災に関しても､本当に大変だろうなと｡火災にあって､再建していく大変さも実感しているので､勇気づけることになればありがたいなと思っております｣