パ・リーグ大混戦招いたソフトバンクの低迷 6月最下位...球宴までどう戦う

2021年06月14日

2年ぶりに開催された交流戦は未消化の試合を残す西武、日本ハム、広島を除く球団が全日程を終えた。過去15度で勝率1位(優勝)が8度と交流戦を大の得意としていたソフトバンクは5勝9敗4分けで球団ワーストの勝率.357。期間中に首位の座を譲った楽天とは2ゲーム差の2位に踏みとどまっている一方で、交流戦優勝でリーグ3位に浮上したオリックスにはゲーム差なしに肉薄された。

 ソフトバンクは交流戦のチーム防御率3.04が12球団1位。出遅れていた東浜、新外国人のレイが加わった先発陣は交流戦前に比べて7回以上の長いイニングを投げるケースが増え、リリーフ陣の負担が軽減した。18試合のうち3失点以内が半分以上の10試合。エース千賀、故障離脱中の森、五輪予選出場のため離日したモイネロが不在の中、全員でカバーしながら好成績を残した。

 低調だったのは打線だ。開幕から交流戦前までの48試合と交流戦18試合を比べるとチーム打率は.264→.233へ、得点圏打率も.285→.250へ低下。開幕カードの中日戦で柳、小笠原を思うように攻略できずいきなり連敗、次カードの巨人戦で立て直したかに見えたが勢いは続かなかった。

 中でも主軸がそろって調子を落としたことが響いた。交流戦全試合で3番の栗原は打率が.303→.269、得点圏打率が.333→.211と苦しみ、全試合4番の柳田は打率が.305→.277、得点圏打率が.333→.200。中村晃、甲斐、松田らもそろって打率を落とし、打撃不振でスタメンを外れた後は主に代走として起用されていた周東は故障で離脱、バントや代打などベンチワークも不発に終わるケースが目立った。

 パ・リーグ内の6月だけの順位(13日現在)はソフトバンクが最下位。18日に再開するリーグ戦で最初のカードは最下位にあえぐ日本ハム戦だが、ソフトバンクの6月のチーム打率.216は日本ハムの.225をも下回っている。前年王者が交流戦で借金を抱えて低迷する間に、パ・リーグは5位西武までが4ゲーム差以内にひしめく大混戦となっている。今月下旬にはモイネロ、五輪明けの8月には千賀、森、甲斐野、高橋純、グラシアル、デスパイネ 、周東、牧原大ら故障組が一気にそろう可能性があるだけに、球宴までの残り22試合が混戦を抜け出す上でも重要な意味を持つことになりそうだ。

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