実戦復帰ソフトバンク牧原大が先頭打者弾 ライバル三森の活躍にも焦り封印「今宮さんが...」

2021年06月16日

 ◇ソフトバンク(3軍)ー西部ガス(16日・タマスタ筑後)
 
 左太もも付近の張りのためリハビリ中のソフトバンク牧原大成内野手(28)が実戦復帰した。3日の1軍DeNA戦で途中交代して以来、約2週間ぶり。1番DHで出場し、初回先頭で本塁打を放った。この日の出場は1打席のみで交代した。

 牧原大は5月27日の中日戦から6月3日DeNA戦まで7戦連続で「1番二塁」で先発起用され、全試合で安打。代打で途中出場し2打席に立った5月26日も含めると8試合連続安打、この間に2盗塁を記録するなど好調さが際立つ中での離脱だった。

 左太ももは過去に「けがをしたことがないところ」だという。そのため慎重にリハビリに取り組み、完治を目指してきた。打撃不振の周東に代わる1番打者として存在感を示しながら、自らの離脱後には代わって昇格した三森が1試合4安打をマークするなど大活躍。焦りがないわけではないが、同じ内野手の先輩で自主トレの師匠でもある今宮がここ数年、故障を繰り返して出場機会減に苦しんできた姿が脳裏に焼き付いていたという。

 「たとえたら悪いけど、今宮さんがけがした所をかばったりしていたのを見ていた。それで重傷のけがになっていたので…。慎重に、焦りはあるけどまたけがをしたら意味がない。1軍で結果が出ていなくてリハビリに来ていたら心が折れていたと思うけど、調子が良かったからこそ早く、でも焦らずに1軍に戻らないといけないという気持ちです」

 離脱前に結果を出していた”心の余裕”はリハビリ中の姿にも表れている。自身の故障離脱から1週間後、調整で出場した2軍戦で右人差し指を骨折した周東がリハビリ組に来た。牧原大に1番の座を譲った後は代走で出場する試合が増えていた周東は盗塁死やけん制死を連発。二塁争いのライバルであると同時に自主トレをともにする後輩に牧原大はリハビリ中、ノックを受けながらアドバイスを送っていた。

 「周東は走攻守でこんなにうまくいかないのは初めてじゃないかな? 本人は結構、考えている。なんか去年の自分みたいで、感じが似ている。ライバルだけどかわいい後輩なのでアドバイスは送っています。1軍でけん制死した時もそうですし、似た者同士なので」

 新たな1番候補として台頭してきた三森の活躍には「ヤバイ気持ちはある」と素直な思いを吐露しながらも、元来の負けん気の強さに改めて火がついた様子だ。「いい刺激になっている。三森はセカンドで出る可能性があるけど、僕はセカンドにはこだわっていない。どこでもやっていく気持ちが大切だと思う」と言葉に力を込めた。

 3軍戦とはいえ実戦復帰の最初の打席でいきなり本塁打。今後は足の状態を確認しながら守備、走塁も含めての復帰を目指すことになる。「周東、三森には気持ちが高ぶる」と心を燃やしながら、地道に1軍の舞台へ戻る準備を続ける。

 (取材=米多祐樹)

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