ソフトバンク上林がフォーム改造「大谷翔平さんも見ます」 苦しむチームの救世主になれるか

2021年06月29日

 ソフトバンクの上林誠知外野手(25)が打撃フォームにメスを入れて巻き返しに燃えている。開幕2軍スタートも5月3日に1軍昇格し、今季初スタメンだった同5日に一発を含む3安打4打点。復活を印象付けたが調子は持続せず6月7日に再び出場選手登録を抹消された。降格後、27日までの2軍戦14試合で無安打は4試合だけと一定の成果を見せつつある上林を、TNC「ももスポ」MCの吉川貴司が直撃した。(取材・構成=仲村信太郎)

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 <プロ8年目の今季、1軍では打率.196、2本塁打、11打点。開幕から1カ月以上たって初昇格、その最初がインパクトのあるものだっただけに注目度が高まったが、思うような結果は出せなかった。定位置奪回を果たせず再び2軍でもがくいま、安定した結果を出すためにフォームの見直しを進めている>

 どうやったら安定して同じように打てるかなと。力を入れないように、楽に構えれられる感じを探してやっている感じです。もっとスムーズに(バットが)出たらいいなと思っていたので、そういうところを考えながら。前まで普通に立てていたんですけど、今は肩に乗せて楽に構えてから打つようにはしています。立っていると大きく回るけど(肩に)乗せていたらそのまま出る。無駄な動きはなくなると思ったので。

 <フォームを見直すきっかけの一つが米メジャーリーガー。「(肩に)乗せている選手が多かったので」と、自分なりにその理由を考え、自分なりに解釈しながら取り組んでいるという。さまざまな映像を見て研究する中で特に参考にしているのが左打者。その中には連日話題をさらっているあの日本選手も含まれている>

 いろんな左バッターを見ているんですけど、(メッツの)ロビンソン・カノだったり(ドジャースの)ベリンジャーとか。もちろん(エンゼルスの)大谷翔平さんも見ます。あの人はノーステップっていうことで無駄な動きを省くという考え方は一緒だと思うので、そこですかね。

 <新フォームの成果か、6月22日の2軍阪神戦では降格後初めての本塁打も放った。このまま続けていくのか、さらにメスを入れるのか、結果と手応えを上林はどのように受け止めているのだろうか>

 やっぱり違和感は今でもありますし、めちゃくちゃ違和感がある中でやっているんですけど、その中でも結果は意外と出ているのである程度は続けてみてという感じです。違った感覚が出てきているので、今までの感覚と融合していいものになっていけばいい。フォームが変わったうちに入るのかは分からないけど、打ち方自体は変わってはいない。これで完成ではない。変化しないと進化はないので。

 <シーズンは折り返しを過ぎ、7月中旬に前半戦が終わる。東京五輪開催に伴う中断期間を挟み、後半戦のスタートは8月中旬だ。例年になくチーム、特に打線が苦しんでいるだけに、ファンも上林の動向を期待を込めて見守っている。「メンタルがやられ過ぎた」という背番号51はここからどう立て直していくのか、そのイメージをどう描いているのだろうか>

 周りが気になっているのは良くないときだと思うんですよ。自分のことだけ考えたらいいのに、周りがどう思っているのか、そういうことを考えだしたらたぶん、自信とかもなくなる。ただシンプルに野球がうまくなりたいってことだけを考えていればいいのかなと。それが一番楽な考え方かなと思います。後半戦からしっかり救世主になれるように、いい方向に持っていけるようにしたいですね。

(TNC「ももスポ」29日オンエア・YouTube「ももスポチャンネル」より)

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