ソフトバンクついに逆転Vへ”デッドライン” 首位オリックスに大敗で5・5差

2021年07月09日

 ◇ソフトバンク0-8オリックス(9日・ペイペイドーム)

 首位オリックスとの直接対決で大敗した4位ソフトバンクがリーグ連覇への”デッドライン”に達した。

 先発の武田が3回2死から吉田正に先制ソロを献上。打たれた瞬間に分かるような弾道で思わず天を仰ぐように、顔を上から右翼席へ向けて打球を見送った。4回も2死から若月に2ランを被弾。5回途中までいずれも本塁打による3失点で降板した右腕は「先制点、1点の重みは理解してマウンドに上がった。何としても防がなければいけなかった。本当に申し訳ない」とコメントした。

 オリックス先発の山本は試合前までソフトバンク戦の防御率が1・88で、リーグトップの今季通算防御率1・94よりも低い数字。難敵を相手に打線は初回先頭の三森が内野安打で出塁するなど好機を築いたが得点できなかった。その後も6回まで毎回走者を出したながらゼロ行進。その間に投手は2番手田浦、3番手松本がいずれも被弾するなど失点を重ね、中盤にして試合は一方的な展開となった。

 結局、打線は山本の前に7回無得点、投手は今季初の1試合4被弾と、投打ともに精彩を欠いたソフトバンクは開幕9試合目以来の借金1。本拠地では6月9日の広島戦を最後に1か月も白星から遠ざり、首位オリックスとのゲーム差は今季最大の5・5まで拡大した。

 工藤監督が過去リーグ優勝した3度のシーズンのうち首位との最大ゲーム差は昨年7月19日(開幕18試合目)で5・5だが、今回は83試合目での5・5ゲーム差。去年とは残り試合が大きく違うこともあり、逆転Vへ向けて厳しい状況に立たされつつある。

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