2021/01/13 21:30
新型コロナ 突然の緊急事態宣言再発令 福岡の街では賛否の声「寝耳に水」「遅かった」
緊急事態宣言の対象に福岡県が突然、追加されたことについて県民からは「寝耳に水」「遅かった」など様々な声が聞かれました。
◆40代IT系会社役員(福岡市)
「(今回、福岡が入ると思っていましたか?)思っていなかった、寝耳に水」
◆60代物流関係(北九州市)
「感染者も増えてますし、出した方がいい。経済も必要でしょうけど、命の方が大切」
◆60代運転手(福岡市)
「ちょっと遅かった。もう1週間くらい早くてもよかった」
今回、緊急事態宣言が再び発令されることで意識の変化を期待する声が上がっています。
◆30代専業主婦(福岡市)
「人出とかあんまり変わっていないような気がする。前より緊張感はないのかなと」
◆40代公務員(福岡市)
「(緊急事態宣言が)出ることによって不要不急の外出が減るかなと。それで少しは人の意識が変わって、少しでも医療現場の状況がひっ迫しているのが抑えられたら良いかなと」
一方で経済への影響を懸念する声もー。
◆20代サービス業(北九州市)
「不安はあります。どうしてもサービス業とかなので、経済が動いてないと仕事がなくなる」
◆30代コールセンター勤務(福岡市)
「自分も生活がかかっているので、休むとその分収入が減るから、それも困るので、どうしても出ざるを得ない」
◆40代タクシー運転手(福岡市)
「夜のお客さんも、ほとんどいなくなっていた状況なので、この先どうなるのかなと」
福岡を代表する観光地、太宰府天満宮の参道。
2020年、緊急事態宣言が出されたときには、参道から観光客がいなくなり、多くの店が休業を余儀なくされました。
Q.緊急事態宣言が発令されることは心配だった?
◆店の従業員
「ずっと心配。発令前から心配で、いつまで続くんだろうなと思っている。しばらくの間は仕方がないとしても、緊急事態宣言で引き締められて、また感染者が減ってくると人並みも戻ってくると思うので1ヶ月、2ヶ月先に期待」
さらに別の店ではー。
◆キングベリー 岩下正志店長
「今までも我慢してきたけど、ちょっと疲れた。(緊急事態宣言が)発出されたら、また一層厳しくなるんじゃないか。例年の1割とか2割の売り上げに減ってしまうのではないか」
一方、GoToキャンペーンの一時停止で、すでに大きなダメージを受けていた旅行業界。
こちらの旅行代理店では13日朝、キャンセルの電話があったといいます。
◆旅の輪 九州 戸田慎一社長
「緊急事態宣言により、きょうの朝一からキャンセルだったので、(GoTo停止で)もともとほとんどキャンセルになった上で、わずかなお客様もキャンセルになった。旅行業っていうのは、きょう止まったら3ヶ月止まる、商品を仕入れて作って、パンフレットを作って、販売して、お客様が申し込むまで最低3ヶ月かかる。3ヶ月仕事がないのと一緒」
それでもなんとか前を向くしかないと話します。
◆旅の輪 九州 戸田慎一社長
「1、2ヶ月先を見ると暗くなるので、3年先を見据えて、今、私たちができることはなんなのかと。そういうふうに先を見据えて取り組んで行く方が私はいいのかなと思う」
さらに今回の緊急事態宣言で最も影響を受けるのが飲食店。
東京都などと同じく営業時間を午後8時までとする「時短要請」が行われる見通しです。
こちらの店は2020年の緊急事態宣言で、4月と5月の売り上げが前年の半分ほどに落ち込みました。
◆味処おとう 橋口晃店主
「補償とかの問題によるけど、前みたいに一括10万円だけとかだったらやってられない」
また、今回の緊急事態宣言により一層大きな不安を抱える店もー。
◆居酒屋BAR LIB 牛島淳嗣オーナー
「お店を昨年8月にオープンしたばかりで、初めての緊急事態宣言なので、正直どれくらい売り上げが減って、客がいつ戻ってくるかも含めて、不安なところはかなりある」
福岡市中央区大名にあるこちらの店は、午後6時から居酒屋として営業、午後11時以降はバーになります。
今のところ、ランチ営業やテイクアウトは実施しておらず、今回の緊急事態宣言を受け対応を検討していますが、すぐに始めるのは難しいと言います。
◆居酒屋BAR LIB 牛島淳嗣オーナー
「お肉系とかにご飯を詰めてお弁当、今あるメニューだったらそうしていくしかない。そういうメニューも他の店舗も出しているからその差別化というところでいろいろ考えていかないといけない」
急転直下の緊急事態宣言に揺れる福岡の人たち。
経済への影響を最小限にとどめるためにはどうすべきなのか。
国や県の今後の対応が注目されます。
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