2021/04/06 20:45
ランチは無料 社員も客も大切に 目指すは“世界のインテリアバレー” 大川市の会社トップを直撃 福岡県
今週末に「春の木工まつり」が開かれる、家具の街・大川市。
ここを拠点に躍進を続ける企業のトップに、山口アナウンサーが直撃しました。
その会社は「タンスのゲン」。
名前の通り、タンスといった家具はもちろん、寝具やインテリア用品などをインターネットだけで販売し、大手通販サイト楽天市場の優れたショップを選出する「ショップ・オブ・ザ・イヤー」では、4万6000店舗のうち総合2位に輝いたことも。
会社の業績も右肩上がり!
大川市で存在感を放つこの企業について、地元の人は?
◆大川観光協会・古賀亮史事務局長
「インターネット販売で言うと、大川市のパイオニアであって、大川に転換点を与えた会社なのかなと」
◆家具の大丸 大宅善男社長
「伸びていくスピード、進化のスピードが違いますね。なくてはならない存在だと思います」
そんなタンスのゲンの本社、田園風景の中に近代的な建物がそびえ立ちます。
◆山口アナ
「本社にお邪魔しようと思います。オシャレなエントランスですね」
いざ、社長室へ。
◆山口アナ
「こんにちは、特報ライブキャスターの山口と申します。どうも初めまして、宜しくお願い致します」
会社の代表・橋爪福寿さんです。
“ゲン”の名前の由来は本人ではなく、子供の名前だそうです。
早速トップの頭の中を覗き見!
と、その前に、ユニークな社内を案内してもらいました。
◆山口アナ
「こちらは?」
◆社長
「当社自慢のカフェテリアです。ごはんを食べるところ、今日はカレー系のにおいがしますね」
さらにー
◆社長
「こちらが休憩スペースとかミーティングする和室とか」
◆山口アナ
「ちょっと待ってください、ミーティングルームですか?」
◆社長
「そうですよ、高級料亭をイメージして」
◆山口アナ
「大川組子ですか?」
◆社長
「大川は家具も有名ですけど建具も有名で、作って頂きました」
まるでIT企業のようなオシャレなオフィスでは、平均年齢31歳、約100人が働いています。
カフェテリアではランチが無料で提供され、ミーティングルームは休憩スペースとしても開放されています。
そんな会社の前身は、1964年に先代が創業した婚礼家具メーカー。
91年に小売店を始めますが、次第に低迷…そこで起死回生の一手となったのが、2002年に開始したインターネット事業でした。
◆山口アナ
「インターネットでの通信販売事業にシフトしていった?」
◆社長
「ライフスタイルの変化でだんだん商売が細々になってきて、それで何か新しい事業を始めようといつも思っていたんですけど、インターネットで家具が売れているという情報を聞いて、そこから思い立って始めた」
成功の秘けつは、顧客の満足度にあります。
購入者がつけた評価は5つ星ばかり。
顧客の問い合わせには即座に返信するよう徹底しています。
顧客の“あったらいいな”と思う商品を自社で次々と開発し、事業を拡大してきました。
そんな仕組みを築いたトップの頭脳とは?
◆社長
「こんな感じですね。8割ほどは会社のことですね。
◆山口アナ
「その下にはお客さん・従業員、働く方を大切に、お客様を大切に」
◆社長
「そのためには“ハピネス”、関わる人がすべて幸せにならないと。会社の業績を上げるのは従業員さんがこの会社に入って良かったとか、きれい事に聞こえると思うんですけど、ここがビジネスの肝だと私は確信はしてますけど」
実際に働く社員たちの声は-
◆社員(入社6年目)
「やりたいことをやらせて頂ける会社だと思ってます」
◆社員(入社3年目)
「まずはやってみるって事は、とてもみんな大事にしていて」
社員が口にする“やりがい”が、会社の成長につながっているようです。
◆社長
「日本一働きがいのある会社を作れば自然と数字は上がっていって、地方からでも成果を残すことができる」
目指す先にあるのはー
◆社長
「いろんなアイデアを出して、大川を世界のインテリアバレーに」
◆山口アナ
「カリフォルニア・サンフランシスコのシリコンバレー、いわゆるIT企業が集まっているところ。斬新ですけどすごく惹きつけられるワードですね」
◆社長
「虎視眈々と計画を立てているところです」
最新のローカルニュース