2022/06/21 19:30
どんな味? 復活“リンゴ牛乳” 大牟田市のソウルドリンク 7月から期間限定販売 福岡県
口に入れた瞬間にふわっと広がるのは、リンゴの甘い風味。
これは、大牟田市にある乳製品メーカー、オーム乳業が製造していた「オームリンゴ」です。
およそ半世紀もの間「リンゴ牛乳」の愛称で親しまれてきた、大牟田市民のいわばソウルドリンクです。
◆大牟田市民
「知ってます。甘くておいしいです。大好きでした」
「飲んでましたね。(大牟田市で)知らない人はいないんじゃないですかね」
オームリンゴはフルーツ牛乳の草分け的な存在として1963年に誕生、ピーク時には1日に2000本が生産されていました。
しかし、大手メーカーとのシェア争いの厳しさから、2012年に販売終了。
当時、別れを惜しむファンが企画したイベントには1000人以上が集まり、ふるさとの味に別れを告げました。
◆大牟田市民
「寂しいですね、高校の時に自販機にあっていつも飲んでたから」
あれから10年-
復活を望む声が絶えなかったことを受け、5月、オーム乳業が期間限定での復刻を発表しました。
そこで、工場を訪ねてみると…
◆オーム乳業 伊與田良一社長
「こちらが来月販売します、オームリンゴです」
10年の時を経て復活した、オームリンゴ。
リンゴが2つ描かれたレトロなパッケージも、ほぼ当時のままです。
◆オーム乳業 伊與田良一社長
「惜しまれつつやめたものですから、今でも『止めちゃったの』って声もかなりございます。近隣の生乳を使わせていただいて商売をさせていただいているので、地元を大切にしたほうがいいんじゃないかということで復活させて頂きます」
目指したのは当時の味。
10年前のレシピをもとに開発に取り掛かりましたが、すでに手に入らない原料などもあり、試行錯誤したといいます。
何度も試作を重ね、復活決定から1年、ようやくあの懐かしい味を再現することができました。
その味はー
◆記者
「おいしい!ミルクの甘みの中にしっかりリンゴの酸味も入っていて、甘酸っぱくておいしいです。私、当時の味を知らないんですが、どうですかね、味は再現されていますか?」
◆オーム乳業 伊與田良一社長
「はい、精一杯再現させていただきまして、よく味を知る社員にも何度も飲んでもらって、大丈夫だと思います」
「ソウルドリンク」待望の復活!
地元のフリーペーパーも大きく取り上げ、地元住民からは「待ってました」との声が聞かれました。
◆大牟田市民
「すごい嬉しかったです!予約しようと思って。子供がいるんですけど、飲ませたいと思います」
さらにー
◆ケーキ工房サンキル 五島誠一店主
「こちら試作品として作ってみたんですけど」
オームリンゴの復活を聞きつけたパティスリーなどが、次々とコラボ商品を開発しました。
こちらの店では、クリームや生地にオームリンゴを使った3種類のスイーツを販売する予定です。
◆ケーキ工房サンキル 五島誠一店主
「オームリンゴの味がふんだんに出ているので、良いと思います」
Q大牟田市民にとって、オームリンゴとは?
「当たり前にあるものではありますよね。10年ぶりに期間限定で販売されるというところで、楽しみです」
大牟田市民待望の、オームリンゴ。
7月中旬から、大牟田市とその周辺のスーパーなどで買うことができます。
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