番組審議会から
番組審議会から
第682回番組審議会
| 議 題 | 『FNSドキュメンタリー大賞 "共生"の現在地 ~福岡と隣人12万人の岐路~』 |
|---|---|
| 出席委員(レポート提出含む) | 森 亨 弘 委員長 横 尾 誠 副委員長 中 村 ク ミ 委員(レポート) 林 田 歩 委員(レポート) 太 田 宏 昭 委員 岡 田 絵梨奈 委員(レポート) 宍 道 亮 委員 吉 谷 尚 子 委員 田 中 規 平 委員 |
在留外国人が過去最多の12万5千人を超えた福岡県。ビザの厳格化で内定を取り消されながらも夢を諦めないデンマーク出身の青年や、外国人受け入れ目的とされる大規模マンションの建設計画に揺れ、反対署名活動に奔走する朝倉市の女性市民、そしてパキスタン・スリランカ・フィリピン・ペルー・イギリス・バングラデシュなど17カ国のドライバーが笑顔で支えるタクシー会社・・・
制度の狭間に立つ福岡に生きる外国人の現実と、急激な変化に揺れる福岡の地域コミュニティーの現在を見つめながら、「共生」の意味を考えるドキュメンタリー番組。
制度の狭間に立つ福岡に生きる外国人の現実と、急激な変化に揺れる福岡の地域コミュニティーの現在を見つめながら、「共生」の意味を考えるドキュメンタリー番組。
委員からは
- ビザの問題に直面する外国人や受け入れる企業、そして地域住民の声が取り上げられており、単純に賛成か反対かという構図ではなく、それぞれの立場や思いが丁寧に描かれていた
- 「共生」は一方的な努力で成り立つものではなく、地域社会全体で向き合う課題であることを分かりやすく伝えていた
- 人口減少や人手不足が進む中で、私たちがこれからどのような地域社会を築いていくべきなのかを考えさせられる、大変意義のある番組
- 答えを示すのではなくて、視聴者の方に問いを投げかけるようなドキュメンタリーとして高く評価したい
- 番組を通じて賛否いずれにも偏っておらず、多角的視点で取材、構成されていた
- 現場の今を丁寧に取材し、視聴者に対して他人事ではなく、気付きを与え、番組タイトルの「共生」を私たちの日常で関わりのあるテーマを取り上げ、考えさせる構成
- 番組を通じて、将来における日本の課題に対する共感が多く得られた非常に良いドキュメンタリー
- タイトルの「隣人12万人」という表現は、「外国人12万人」よりも印象がよく、共生する前向きな姿勢や制作側の意向が伝わってきた
- 朝倉市の事例では単に反対派の方を一括りにするんじゃなく、一住民として不安に思う方と、思想信条としてすごく排他的な発想の方を、違うものだということで、うまく対比している伝え方もすごく良かった
- 前半の課題認識から後半の好事例に繋げる構成は、見終わった我々に次の行動を促すというか、考えることを始めないといけないという気にさせるものだった
- 日本に滞在する外国人の人物像がしっかりと構成されていたので、社会問題をすごく身近なものとして捉えられる内容だった
- 完成度が高いドキュメンタリーであったとともに、外国人政策に係る問題提起として素晴らしいものだった
- 東栄タクシーの話題でホッと終わったのが良かった
- 東栄タクシーはなぜ外国人を、いつから、どういうふうに採用することになったのか、そのあたりの背景が知りたかった
- 「前向きな共生」の事例として、企業ではなく、「地域生活の中での外国人の方の共生」みたいな場面を、具体的に取り上げた方が良かった
- レストラン経営は、何より繁盛してこそ成り立つという視点があまり描かれておらず、「外国人だから応援したい」という感情よりも、「本当に魅力ある店なのか」を知りたいと思った
- 朝倉市の開発問題は、そもそもなぜこの計画が持ち上がったのか、その経緯に少しでも触れると、より理解が深まった
- 少し優しさに寄り添い過ぎた取材という印象が残り、このテーマが本来持つ緊張感や切実さが十分には伝わらなかった
- 古くから世界への玄関口として発展してきた福岡だからこそ、地域に根差したTNCが継続して深く報道していく意義のあるテーマだ
- 外国の優秀な人材を確保する上で必要な柔軟かつ適正な規制の見直しについて行政側へのインタビューがあると、番組の深みが増したと思う
- タクシー会社のような好事例が他にもあったのではないか
- ビザの規制が日本における雇用に対してどう影響するかという点を理解させた上で、方針転換についてしっかり示したほうが良かった
- 外国人の受け入れに関する今の日本の実態をもう少し、しっかりと伝えていれば、もう1歩進んだ理解が深まるのではないか
- 国のビザ厳格化制度の説明が消化不良だった
- ややドキュメンタリーとしては美しい「共生」というのが、ちょっと耳触りがいいというか、後味がいい形に着地しすぎたという印象
- 福岡に在留外国人がどれぐらいいて、全国で何番目ぐらいなのか、国別構成がどうなっているのかなど、定量的なデータがあると良かった
などのご意見・ご質問を頂きました。
局からは
- 顔と名前を出して実情を語ってくださった、取材を受けてくださった皆さんのおかげで完成した作品
- 行政側の声や定量的なデータも取り上げるべきだった
- 3つのテーマをそれぞれ掘り下げると、一つの作品になるぐらいの課題やストーリーがある
- 「私は差別したいわけではない。でも、とても恐怖がある。一気に外国人が入ってくることに恐怖がないわけじゃないんだ」という言葉を聞いたときに、この番組の方向性が見えた
- 「差別したくないんだけど、でも不安なんだよね」というのは、多くの日本人が抱えている気持ちなのではないかと思い、「現在地」というタイトルを付けた
- 取材をすればするほど、いろんな角度から課題が見えてきたので、ぜひ今後も引き続き取材を続け、問題提起していきたい
などの説明をしました。
番組審議会事務局より
- 視聴者レスポンスについて
2026年6月に寄せられた視聴者ご意見やお問合せなどの件数および特徴を書面にまとめてご報告しました。 - BPO放送人権委員会委員会決定について
BPO放送人権委員会が6月16日に公表した「BPO放送人権委員会 委員会決定第82号」についてご報告しました。
過去の番組審議会
審議会 委員名簿
- 作成日
- 2026/08/04 17:18
- 最終更新日
- 2026/08/04 17:18




