番組審議会から
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第675回番組審議会
| 議 題 | 『ドキュメント九州 スクリーンに生きる 幻の〇ト部隊』 2025年9月21日(日) 午前6時30分~7時00分 |
|---|---|
| 出席委員(レポート提出含む) | 藤 井 克 已 委員長 喜多村 浩 司 副委員長 森 亨 弘 委員 中 村 ク ミ 委員 林 田 歩 委員(レポート) 太 田 宏 昭 委員 横 尾 誠 委員 岡 田 絵梨奈 委員 宍 道 亮 委員 |
太平洋戦争末期に制作・公開された、戦時下の福岡を舞台とした映画「陸軍」。
陸軍省後援の、いわゆるプロパガンダ映画です。
“戦意高揚”を目的とした映画に、若き監督・木下恵介は“反戦”とも伺えるシーンを映し出します。
そしてこの映画には、福岡や佐賀などからいわば“寄せ集め”のような形で緊急召集された本物の陸軍部隊・秘匿名「〇ト部隊」がエキストラとして出演していました。
部隊のひとり、桑野忠男さんが残した手記と遺族や関係者へのインタビュー取材をもとに、兵士の桑野忠男さんと映画監督の木下惠介さんの数奇な運命をたどり、戦争への思いに迫りました。
陸軍省後援の、いわゆるプロパガンダ映画です。
“戦意高揚”を目的とした映画に、若き監督・木下恵介は“反戦”とも伺えるシーンを映し出します。
そしてこの映画には、福岡や佐賀などからいわば“寄せ集め”のような形で緊急召集された本物の陸軍部隊・秘匿名「〇ト部隊」がエキストラとして出演していました。
部隊のひとり、桑野忠男さんが残した手記と遺族や関係者へのインタビュー取材をもとに、兵士の桑野忠男さんと映画監督の木下惠介さんの数奇な運命をたどり、戦争への思いに迫りました。
委員からは
- 久留米出身の桑野さんの日記を通じて語っていくという構成も含めて、よくこのテーマに目をつけたな、さすがだなと思った。
- 現実と乖離した戦意高揚のための国策映画と、その映画以降、翻弄された現実の部隊の過酷さを対比することで、戦争末期の混乱ぶりとか、むなしさが十分に伝わってくる内容だった。
- 映画を作成された木下監督と○ト部隊の桑野さんの人生や家族愛を交えることで、単に事実を伝えるだけではなくて、すごく感情移入しやすい構成だった。
- 戦後80年を迎えて、当時の貴重な記録と、あと戦争体験をされた妹さんのお話など、その戦争体験の記憶を映像として伝える有意義な企画だった。
- 木下惠介監督の映画に関する記録や、○ト部隊に所属していた桑野さんの手記など、当時の様子をうかがう資料が多く、事実に基づいた内容を伝えたいという制作側の意図というのはすごく伝わってきた。
- 戦後80年という節目の中で、地域の歴史を掘り起こすという意味で、非常に価値のある番組だった。
- 戦争を決して忘れてはならないということを、番組を通じて私たちに伝えてくれた。
- 戦争を振り返るに当たって報道の責任が問われることもあります。報道によって人々は一喜一憂し右往左往します。昨今ではSNSが大きな影響を与えています。報道の在り方も改めて考えるきっかけになった。
- 桑野さんの母への思いこそ、人間が絶対に忘れてはいけないことだと思います。これを忘れなければ、再び戦争を起こすことはないということを伝えてくれた非常にいい番組。
- 映像のテンポ、語り口というところもすごく落ち着いていて、戦争の悲劇をドラマチックに見せるということではなく、当時の映画と写真を用いて視覚から事実として伝わるという形が素晴らしかった。
- 山笠とか博多駅など、福岡らしいあの当時の情景が出てくることで、本当に身近な場所で起きた戦争の記録、記憶として視聴者に感じられた。
- ほとんど全滅した部隊の数少ない生き残りの方の中から、非常に筆まめな方を見つけてきてそれを結びつけるという、細い糸をつなげることに成功した素晴らしいドキュメンタリー。
- 木下惠介監督と桑野忠男さんの取材は、メディアを作る側と戦火の真っ只中にいた人とのバランスが取れていて良かった。
- 経験した方の話をインタビューであそこまで引き出したTNCの力に感心した。
- もう少し○ト部隊のほうに軸足を置いて深く掘り下げてほしかった。肝心な○ト部隊のところが駆け足な感じで紹介されたところが少し残念。
- ○ト部隊の悲惨な運命みたいなものをよりクローズアップすることで、国策映画との対比という意味でも、より戦争のつらさとか、むなしさが出たのではないか。
- この番組で一番伝えたいことは何だったのかというのが少し整理できなかった。
- タイトルにある『幻の』という部分がちょっと分かりにくかった。
- 24分しかない尺に対して情報がちょっと多過ぎた。
- 映画『陸軍』の制作背景みたいなもの、監督の思いというのにフォーカスするのか、あるいは○ト部隊の運命、そのどちらかに焦点を絞れば、よりもっと印象的な深いドキュメンタリーになったんじゃないか。
- 反戦のメッセージと、母の愛と家族の絆の尊さという両面が出てきていて、この番組としてはどちらを強く伝えたかったのかというところをもう少し分かりやすく見せていただいても良かったのではないか。
- 9月21日というのがちょっと微妙な時期だな。ちょうど80年という節目でもありましたし、何で8月頭ぐらいにやらないのかな、朝6時半に流すのはちょっともったいない。
- ○ト部隊は中佐の名前を取ったが、その中佐の名前が出ていない。
などの意見を頂きました。
局からは
- タイトルはちょっと思いが先走り過ぎちゃって本編と乖離があって余計分かりにくくしてしまった。
- 24分、情報量が多かった。視聴者のことを考えたバランスは、もうちょっと尺を見て考えなきゃいけなかった。
- 家族のことを思ったら戦争ってできないよねというシンプルなところに立ち返ってほしいなと思ったのが主軸のメッセージでした。でも、ちょっとそれがぶれていたところもあったのかな。
- もともとの放送日は8月14日だったんですけど、参議院選挙になってしまって、9月になった。
- 写真や手紙を家族の方も改めて本気で探してくれ、本当に取材先の方々に恵まれて良かった
などの説明をしました。
番組審議会事務局より
- 視聴者レスポンスについて
2025年10月に寄せられた視聴者ご意見などの件数および特徴を書面にまとめてご報告しました。 - BPO放送倫理検証委員会決定 第49号について
2025年10月21日に公表されたBPO放送倫理検証委員会決定第49号についてご説明しました。
過去の番組審議会
審議会 委員名簿
- 作成日
- 2025/12/22 17:06
- 最終更新日
- 2025/12/22 17:07




