番組審議会から(第659回)
番組審議会から(第659回)
第659回番組審議会
議 題 | 『ニッポンわが町 うどんMAP 6』 2024年2月25日、16時05分から17時20分放送 |
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出席委員 | 藤 井 克 已 委員長 喜多村 浩 司 副委員長 石 村 一 枝 委員 中 村 ク ミ 委員 林 田 歩 委員 辻 慎 一 委員 田 川 大 介 委員 太 田 宏 昭 委員 |
欠席委員 | 森 亨 弘 委員 |
番組6回目となる今回のテーマはズバリ「うどん新時代」!その最たる場所というのが、うどんの店舗数日本一で世界屈指の食の激戦区、「首都・東京」。生き残りをかけて各うどん店が独自の進化を遂げています。果たして、どんな進化を遂げているのか?そして、うどんの絶対王者といえば、讃岐うどんの本場、香川県。では、ナンバー2のうどん県はどこなのか?全国各地でインタビューをしてみるものの、やはりナンバー2は定まっていないのが現状。そこで名乗りを挙げたのは、華丸大吉とケンドーコバヤシ、それぞれの出身地である「福岡と大阪」。果たして勝者は?さらに、日本各地の地元の人たちが行列でも通う、とっておきの「お宝うどん」も紹介。
委員からは
- 日曜日の夕方、一息入れる時間に、肩肘張らずに見ることができる番組だなと思いました。
- 福岡がうどんの発祥の地であることを知らない方は全国にいらっしゃると思いますので、そういう方に対しては福岡の良いアピールになったかなと。
- 最初に華丸さんが、「うどんの数だけ思い出がある。今日だって、俺、一生忘れないよ」とおっしゃったんですよね。最初のこの言葉で、すごくいいなぁと思った。
- ナレーターの方が良かったですよね。私、タレントさんが出なくても、このナレーターの方で、きちんと情報も、その感情も伝わったような気がしました。
- BGMについても、ドナ・サマーあり、キングヌーあり、ジュディマリありで、テンポ良くスタイリッシュな味付けでしたということで、これも良かったのではないかと。
- アキラ君のほうが、やはり、うどん紹介は慣れているなぁ、さすが年季やうどん愛が違うなぁ、と思いながら見るのも楽しかった。
- 上手に地域の文化を捉えてあることになるほどと思いながら、全体感を語るとき、その辺がベースにしっかりあるんだなと思って感動。
- いきなり京都のカレーうどんが出てくるというのは非常に意外だったんですけど、地元名物の九条ネギと刻んだお揚げのトッピングとか、鰹出汁で溶いたカレールーとか、湯気の立ち上がりとか、そういった映像がとても綺麗でしたので、最初のイントロのところで非常に食欲もそそられましたし、トップバッターに持ってきたのも、福岡のローカルを取り払って全国ネット番組に成長していきたいんだというところは、意図としてそういうふうに捉えました。
- スタジオを飛び出して、渡辺通りの因幡うどんから全国放送されたことは、私としては一番の大ヒットでした。
- MCの華大さんが安定感のある仕切りをして、しっかりとしたコメントもしながら、コバヤシさんも、うどんがすごく好きだということが分かるような形でのコメントを回されていまして、番組の作りとして、バラエティー番組として、すごく嫌気なく最後まで見られた。
- 福岡で作った番組であり、全国のものを紹介するという形がしっかりとできた番組で、この後もぜひ続けて、長寿番組になってほしい。
- この番組は非常にクオリティーが高くていい番組でした。全体的に、特に福岡の岡澤君を知っている視聴者の人たちから見たら、もう非の打ちどころがないというか、そういう番組になっていたように思います。だから、こういう番組を作ることは、TNCにとっては非常に財産になっていると。
- 番組の最初から終わりまでご当地うどんの紹介が続いて、盛り上がりに欠けて、やや単調な印象があった。
- 流れといいますか、起承転結がちょっとなっていないような気がした。
- 値段は幾らなのかなと、東京のうどんの値段はまず知りたかった。
- 因幡うどんのお店での撮影だったんですけど、このお店のうどんの形は出たんですけど、やっぱり食べていただきたかったなと。因幡うどんのお店の中で静岡の鰹節がけのうどんを食べられたのは、ちょっと違うかなぁという気がしました。
- ちょっと辛辣な言い方かもしれませんけど、店の宣伝をするのが目的になっているような気がした。
- 華丸・大吉さんとケンドーコバヤシさんの役割が薄過ぎるというか、食って言うだけかよ!みたいな、何かもうちょっと絡んでほしいなと。
- こなれてきた分、福岡発の色合いが相当薄れてきていますということで、東京に進出したローカルうどんの東京用にカスタマイズされた各種うどんを紹介されても、「それは東京なら値段も取れるし、自由にカスタマイズできるでしょう。オリジナルで勝負しろよ」と突っ込みたくなる感じで、福岡、地方との距離感を感じました。
- 「お宝うどん」という言葉の乱発。何をもって「お宝うどん」というのかよく分かりませんでした。
- 価格が全部出ていないというところは、まあ、意図的に出されていないような気もしますが、多分、皆さん方に、うどんは安いものだという固定概念がある中で、本来であれば、これに対しては二千円ぐらい出してもいいとか、三千円ぐらい出してもいいよね、という作りをしているはずですので、ぜひそういった見方ができるような出し方もされたらいいんじゃないかなと。
- 出した店舗は、一覧でもいいのでホームページに出してもらえると親切かなというふうに思いました。これは、私の見方が、うどん店がいっぱい出てきて、それをちゃんとネット上でメモをして、次回そのご当地に行ったら寄ると。飲食店の番組はそういう使い方をしていますので、検索するタイミングと、それに必要な情報という点では、もう少しテロップの出し方だとかというところに、検索しやすいような、ちゃんとした店名だとか場所、で、名物の内容みたいなものがパッと1行で出ているとメモがしやすいと思いますので、特に全国系の番組はそういうふうにされたほうがいいのではないかなと。
- 岡澤アキラさんの口から「福岡がナンバー2だ」と、そんなこと聞きたくもなかった。「やっぱり福岡のうどんがナンバー1ですよ」ということを言ってほしい。
- 優劣を決めようとすること自体が間違っている。やっぱり、どこの町も、自分の町のうどんが1番だと。さあ、皆さん方、どこが1番ですか。讃岐も美味しいよね。でも、福岡は違うよね。あそこはまた違うよね。新しいのも面白いよね。そう言うみんながいるからこそ、うどん文化が発展すると思う。
- 岡澤アキラさんの出番がやっぱり遅過ぎたんじゃないかなと。
などの意見を頂きました。
局からは
- 『うどんMAP』ということで、うどんと真剣に向き合いたいなというところで、あまりこちらで料理をしなかった、あまりいじらなかった。その商品をしっかり美味しそうに見せる、文化をちゃんと見せるということに今回は注力しました。
- 値段が出ていないという部分に関して言いますと、お値段の高い安いで意識をあまり引っ張られたくない。うどんそのものが美味しそうか美味しそうじゃないかという部分と、そこの背景にある文化というところに注力して見ていただきたいと思っていました。
- 岡澤アキラ君の出番が遅過ぎたのではないかという部分ですね。実は岡澤アキラをオーディションしたときにも私はおりました。なので、彼とは「うどんMAP」の立ち上げのときからずっといますが、その私的に言うと、いわゆる一番視聴率が上がっているところで彼を出したかった。
- 全国的に見せていく中で、福岡が1番だという福岡ローカルのノリでいくと、逆に嫌悪感を示されるところもありまして、実を言うと、日本3大うどんとか、5大うどんとか、いろいろあるんですけれども、福岡はその中にも入っていないんですよね。3大にも入っていないですし、5大にも入っていないと。僕はそれがやっぱり腹立たしくて、せめて2位からチャレンジさせてほしいなという思いで、2位というちょっとへりくだった形から今回アプローチしましたが気持ちとしては1位です。
- 今回「お宝うどん」という定義の問題もありましたけれども、探す中では、実際にスタッフがいろいろ聞き回って、その中で一番声が多かったうどん屋に行っているという部分で言うと、少なからずレギュラーの「うどんMAP」のDNAは生きたような形にはなっていたのかなと。ただ、そこが伝わらなかったというのは、ひとえにこちらの力不足だったのかなと。
- SNSでは、オンエア中に、BGMに関する投稿がすごく多く上がっておりました。本編もそうなんですけども、とにかくBGMを褒めるようなものがありまして、今回、各エリアの出身アーティストの楽曲を全部使わせていただいているという細かな演出もあって、そのあたりに気づいていただいたところはすごくありがたかったかなと。
などの説明をしました。
番組審議会事務局より
- ご報告・ご説明
2023年度下期の番組種別分類のご説明・CМ放送時間量のご報告、2024年度上期の青少年推奨番組などについてのご説明を行い、ご了承を頂きました。 - 視聴者レスポンスについて
2024年3月に寄せられた視聴者ご意見などの件数および特徴を書面にまとめてご報告しました。
過去の番組審議会
審議会 委員名簿
- 作成日
- 2024/05/01 10:10
- 最終更新日
- 2024/05/01 10:10