番組審議会から(第666回)

番組審議会から(第666回)

第666回番組審議会

議  題 『地元応援バラエティ! のびしろTV2』
2024年11月16日(土) 午後2時00分~3時25分
出席委員 藤 井 克 已 委員長
喜多村 浩 司 副委員長
石 村 一 枝 委員
森   亨 弘 委員
中 村 ク ミ 委員
林 田  歩  委員
 辻  慎 一 委員
太 田 宏 昭 委員
横 尾  誠  委員

グルメや文化遺産など、誇るべき魅力が数多くある九州。しかしながら、まだ、世に知られていない魅力がある!そんな知られざる魅力=「のびしろ」にスポットを当てる番組です。

委員からは

  • 最初に面白いなと思ったのは、宮崎県えびの市のエコミュージアムセンターです。日本人が当たり前と思っている何げないものに実は魅力が潜んでいるんですよ、と。それを言う仕掛けとしては、早い段階ですごく分かりやすくされているな、上手だなというふうに思いました。
  • 訪日客が少ない長崎県の佐々町であるとか、鹿児島の錦江町のロケは、非常にのんびりした雰囲気で、素人さんの魅力といいますか、それがすごく面白かった。
  • うちには何もないけどねと言われるような田舎の町が、いや、何もないんじゃなくて、これからもう伸びる一方だと、のびしろしかないという言い方で、ある意味、お笑いも含めながら上手に扱うというか、そういう番組のフォーマットとしては、人をあまり傷つけない良いフォーマット。
  • いろんな地域を見てもらうというのは、一見バラエティー番組の枠ではありますけれども、報道というか、テレビ局の役割として非常にいいところを攻められている。
  • のびしろくん役のあべてつあきさんとのやり取り自体はテンポが良くて、そこは非常にリラックスして軽く見ることができた。
  • 錦江町は、ヒラマサの皮を使った製品とか、クラシック音楽を聴かせたワインとか、地域資源を成長させようというのは非常にいい着眼点だった。
  • ナビタイムの九州のインバウンドヒートマップを使って地域を選んでいくというプロセスは面白い切り口だと思いましたし、それをしっかりと年を追って見せているところも良かった。
  • 各県のナイスアイデアというところで、バイオパークのビーバーの話だったりとか、リトル東京とか、ヘェーッ、こんなところがあるんだというふうに感じました。
  • 丁寧に取材をされていますし、声もしっかり取るということ、その点はとても良かった。
  • アイデアマンとかグルメのコーナーというのは、たくさん取り上げられていたので、視聴者にはちょっとうるさいんじゃないかなと思ったんですけど、私と妻は時間の経過も忘れるぐらい笑いながら見ていました。
  • 取り上げられた地域に行ってみたいなと思ったし、地域の活性化にはつながるんじゃないかなと正直思いましたので、この番組の企画の意義とか成果というのはあったんじゃないか。
  • 鹿児島のリトル東京がとっても面白かった。来場者とコミュニケーションを取ろうとしているところなんて本当にかわいい方で、この方は何ていう方だったっけと思って見直した。
  • 塩釜さんって存在意義がある。かえってくだらないことをしゃべるよりも、あそこに座っていて、あの存在がいいなと思った。
  • 『のびしろTV』という、このコンセプトというのは、これからのテレビ番組の一つの方向性みたいなのをちょっと感じて、楽しみに見終わりました。
  • 大分弁の話自体はもともと面白い話だとは思うんですけど、一方で、これを「のびしろ」というところに持ってくるのは果たしてどうかなと。番組全体の統一感というか、そこがちょっとぼやけてきた。
  • カンニング竹山さんがVTRにツッコミを入れるタイミングとか、コメントにかなり依拠したというか、頼り切った番組構成だった。
  • 塩釜さんが個性を発揮する機会があまりなかった。まだまだ場数が足りていなかったかなと、うまく生かしきれていなかったんじゃないか。
  • 町のアイデアマンのコーナーと、のびしろ満載グルメの2つのコーナー、これはなかなか単調で、のびしろ感はなかった。
  • 大分弁の特集のところは、面白いというところはもちろんありながら、それについてもう少し掘り下げることをしないと、本当に悪ふざけ感だけで終わってしまうように感じられた。
  • 地域が盛り上がることとか、いろんな知名度のないところをしっかり取り上げて名物になるだとか、この先本当に伸びていくことをみんなで応援する、そういう題材をしっかりと取り上げて掘り下げられたら、もう少し良かった。
  • 内容的には、緩やかに見るような番組で、バラエティー番組なのか教養番組なのかという点での境はちょっと難しいところもあった。
  • 全く面白くなかった。テンポも悪くて、放映時間も長くて耐えづらい。
  • 番組の冒頭から、突然「のびしろ」というワードが出てきて、勢いもまとまりもなく始まった。
  • 無理やりなんでも「のびしろ」を連呼するというのは結構乱暴じゃないか。「のびしろ」でなく、「魅力」として言葉を言い換えて何が悪いのか。
  • 竹山さんは安定感はあるんだけど、あまり面白くない。安定度があり過ぎて、彼のコメントというのはもう予想ができる。一方、塩釜さんは存在感が感じられない。
  • 北村製茶の話は、海外に出ているかもしれないけども、応援しようというふうな気持ちにはなれなくて残念でした。
  • のびしろ探しでは、番組でも、もっとこうやったら伸びるのではないかとか、参加型じゃないですけど、少し視聴者にも考えさせるようなことがあるのかなと思いました。
  • 地方に光を当てるということはとってもいいことだと思うんですけど、せっかくの土曜日のすごくいい時間帯をもらっての放送にしては、今回はそれぞれが少し浅過ぎた。
  • バラエティーなので、こういう形で面白く作り上げてみました、こういう形でおかしくやってみたけど、ここはどうですか?ということで、コンセプトをはっきり言わないともったいない。
  • 報道番組なのかバラエティーなのか、「のびしろ」って何なんだろうとか、全くコンセプトが確立していない番組。
  • 「のびしろ」という言葉にとらわれ過ぎたというか、主観的な「のびしろ」になってしまっているという気がして、非常に残念な番組。

などの意見を頂きました。

局からは

  • 皆様からご指摘のあった、バラエティーなのか、それとも教養・報道番組なのかというところは、確かにぶれてしまったなというのが反省として非常にあります。
  • 同じハッシュタグは使えないけれども、人気のないというのが裏にあるんですけれども、人気がないところの良さを伝えたい。
  • 情報にもっと行くべきなのか、それとも当初考えていたバラエティーに行くべきなのかというところに迷いが出てしまった。あと、「のびしろ」という言葉を、おっしゃるように、本当にいいように使ってしまった。
  • 実際に各地域に行って、素人さんが、すごく温かくて面白い人が非常に多かったので、ちょっとここら辺からぶれてしまった。
  • 人気がないというのは、イコール積極的にPRできていないというところで、温かい人たちを応援したいなというのがちょっと強く出過ぎてしまって中途半端になった。
  • のびしろグルメに関して言うと、できるだけたくさんの地域を出したいな、ちょっと箸休め的になればいいな、と思ったんですけれども、スタジオのMCの関係だったりとかをもう少し考えた上でやれば良かった。
  • 鹿児島ですけれども、情報じゃなくて、バラエティーによったところと両方混在してしまったので、やってみて面白かったところを採用してしまった。
  • 大分弁に関しては、方言の監修の方にもついていただいて、本当にのびしろがあるところを、実際に街頭インタビューに何日も行ってやったんですけれども、いわゆる「のびしろ」、伸びそうだというのが正直見つけられなかった。

などの説明をしました。

番組審議会事務局より

  • 視聴者レスポンスについて
    2024年11月・12月に寄せられた視聴者ご意見などの件数および特徴を書面にまとめてご報告しました。

過去の番組審議会

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審議会 委員名簿

作成日
2025/02/06 15:52
最終更新日
2025/02/06 15:52

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