意外?主要国際大会は初、五輪代表入りソフトバンク柳田「野球人生の財産に」

2021年06月16日

 東京五輪に出場する野球日本代表「侍ジャパン」のメンバー24人が16日に発表され、ソフトバンクから甲斐拓也捕手、栗原陵矢捕手、柳田悠岐外野手の3選手が選出された。いずれも五輪は初出場で、栗原は侍ジャパン初選出。ソフトバンクはリーグ戦再開に備えた全体練習をペイペイドームで行い、練習後に3選手が取材に応じた。

 柳田は2014、18年の日米野球や強化試合で侍ジャパンのユニホームを着た経験はあるものの、意外にも主要国際大会は初出場。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)やプレミア12などで候補に挙がったがコンディション不良で選出を見送られたり辞退したりした過去がある。稲葉監督には常にコンディション面を気にかけてもらっていたといい、今回の代表入りを「選んでいただいて光栄です。ケガとかあった時も稲葉監督に声を掛けていただいていた。本当に感謝していますし、いいプレー、いい結果を出して恩返しできたら」と話した。

 五輪で野球が実施されるのは2008年北京大会以来となる。当時の柳田は大学生で、東京大会の開催が決まった13年9月はプロ3年目で1軍に定着したばかりのシーズンだった。田中将大、大野雄大、坂本勇人、會澤翼と同学年が多く名を連ねた中でのメンバー入りを「そんなすごいメンバーの中に入れるのは信じられない気持ちもある。一緒のチームでやれるのは楽しみ」とした上で「野球人生の財産になると思うので、一分一秒を無駄にせずやっていきたい」と誓った。

 「打って、守って、走って、全部頑張っていく。貴重な経験ができることに感謝の気持ちを持ってプレーしたい」

 背番号はソフトバンクと同じ9に決まった。かつて侍ジャパンに選ばれるたびに異なる番号をつける珍野望を披露したこともあり、実際に18年日米野球ではソフトバンクと異なる22をつけたが、今回は9を打診されすんなり受け入れたという。

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