ソフトバンクのカーター・スチュワート投手（21）が15日の日本ハム戦（ペイペイドーム）でプロ初先発する。

　当初は和田が先発する予定だったが左肩のコンディション不良で登板回避することになり、14日に出場選手登録を抹消された。これを受け、五輪中断期間に行われたエキシビジョンマッチで2試合に登板していたスチュワートが代役に指名された。和田の症状は軽度で1軍に同行しながら調整する。

　スチュワートは「常に準備をしてきているので、１軍で投げられることになり良かったという心境です。初先発ということもありとても楽しみだし、興奮しています。自身の力を発揮できるように、ベストを尽くしていくだけです」と球団を通じコメントした。

　2018年の全米ドラフトでブレーブスの１巡目指名を受けたが、入団合意に至らず19年にソフトバンク入り。来日３年目の今季ついに1軍デビューを果たし、ここまでいずれも救援で４試合に登板して0勝0敗、防御率10．13だった。2軍ではすべて先発で10試合に登板して6勝0敗、防御率1．47。日米球界の視線を集めながら経験を積んできた右腕が急きょ巡ってきたチャンスで力を発揮できるか、注目のマウンドとなる。

　スチュワートの背番号は投手では珍しい「２」。1桁背番号の外国人投手が白星を挙げれば、球団では2013年に背番号「7」で2勝したバリオス以来となる。球団ではほかに南海時代の1960～65年に背番号「6」で通算94勝のスタンカ、59、60年に背番号「2」で計12勝のサディナがいる。