◇西武0-9ソフトバンク（8日・メットライフドーム）

　投打がかみ合ったソフトバンクが大勝し、一夜で自力優勝の可能性が復活した。

　エース千賀が7回無四球無失点で自身4連勝。今季初の中5日でのマウンドだったが、3回までに9得点と爆発した打線の援護をバックに貫録の投球を見せつけた。「今日は自分の力というよりも、野手の方に助けてもらったという感じ。初回から点を取ってくれたし、楽に投げれる展開にしてくれた。その中で先発としての仕事ができて良かった。今日のような投球を続けていかないといけない」とエースらしいコメントで気を引き締めた。

　左足首の負傷から約3か月ぶりに復帰した7月6日のロッテ戦で3回途中KO、自己ワーストの10失点。この時点で今季の防御率は10点台と信じられないような数字だった。それでも急ピッチで立て直し東京五輪では中継ぎに2試合に登板して無失点。金メダリストとして臨んだ後半戦は4試合で計27イニングを投げて2失点、防御率0.67（今季通算は3.06）と圧巻の数字で4連勝となった。