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ソフトバンクも視察、来年から選手派遣の可能性 国内初開催「沖縄ウインターリーグ」閉幕
株式会社ジャパンリーグ主催のJWLには高校、大学、社会人、独立リーグや海外でプレーする選手約120人が参加。10月のNPBドラフト会議が終わったばかりのタイミングだったが、複数の社会人チームが期待の若手を出張扱いで派遣するなど主催側の予想以上に好素材が集まったという。全員が出場機会を得られるようフィジカルテストの結果を踏まえて6チームを編成し、それぞれのチームが約1か月で22試合を消化。選手に実力を出し切ってもらうため、トライアウトとしては異例ともいえる長期間を設定した。
22試合分の選手の成績は先進機器で測定したデータに基づいて定量化、数値化しオンラインで配信。この「リモートスカウティング」の採用が今リーグの大きな特長で、現地に足を運んでいないスカウトにも選手が技量をアピールできる機会を提供した。期間中には参加選手のレベルアップに役立ててもらうため心理学、データ分析などの講義も開催。参加費用は35万円(半期は20万円、沖縄県在住者は低額設定)とアマチュア選手にとっては決して安くはないものの、次のステージを目指す上でメリットが感じられる場となるよう配慮した。
ソフトバンクは4軍制導入により総選手数が120人超(支配下上限は70人)に上る見込み。若手の有望株は今オフも含め11、12月に海外のウインターリーグへ派遣されているが、多くの育成選手にはオフシーズンに実戦の場を得る機会はほとんどない。そうした中で今年6月にジャパンリーグがJWLの開催を発表。ソフトバンクは今年からの育成選手派遣も打診していたが、JWLはプロ球団からの選手受け入れを想定していなかったため実現しなかった経緯がある。
ジャパンリーグの鷲崎一誠代表は「沖縄にウインターリーグをつくるニュースをソフトバンクさんに見ていただいて、素晴らしい機会じゃないかと言っていただいた」と打診があったことを明かした上で、NPBを含む各方面と調整を図る時間が足りなかったと説明。その上で、既に来年に向けた話を進めているという。
ソフトバンクの選手派遣はトライアウトではなく実戦確保が目的のためチーム編成などのクリアすべき問題があるものの、NPB球団の参加はJWLの知名度、価値向上につながる。鷲崎代表は「NPBは日本の野球の最高峰。関わっていただければ非常にありがたいし、実現できるように話し合っていきたい」と感謝した。
リーグアンバサダーに10月にソフトバンク投手コーチに就任した斉藤和巳氏、ゼネラルマネジャー(GM)に沖縄水産高出身で元巨人、ダイエー選手の大野倫氏が就いており、それぞれの立場からJWLの意義を積極的に発信している。鷲崎代表は初開催の1カ月を多角的に検証し、その成果や課題を来年以降につなげていくつもりだ。
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