ストーカー“女性殺人未遂” なぜ事件は起きたのか 逮捕の元交際相手は「気性が荒かった」 福岡県

2022年12月09日

福岡県春日市で元交際相手の女性を殺害しようとした疑いで23歳の男が逮捕された事件。

ストーカー規制法に基づく禁止命令が出されていた男は、なぜ事件を起こしたのか?

その背景に迫ります。

春日警察署で、うつむいた状態で車に乗り込む男。

殺人未遂の疑いで逮捕・送検された久留米市の無職・片山敦稀容疑者(23)です。

◆TNCのニュースより(12月3日放送)
「福岡県春日市の駐車場で専門学校生の女性が刃物で刺される事件がありました」

事件が起きたのは12月3日、土曜日の未明。

警察によりますと、片山容疑者は春日市春日原東町の駐車場で21歳の元交際相手の女性を刃物で複数回刺すなどして殺害しようとした疑いが持たれています。

◆近くの住民
「女の人の声が聞こえて『ギャッ』という激しい声がしました。『ギャッ』『ギャッ』というか、2回くらいですかね」

刺された女性は意識不明の重体でしたが、現在は回復傾向にあり、命に別条はないということです。

2人の間には、今年2月以降複数回トラブルがあり、事件の前日、片山容疑者に対してストーカー規制法に基づく女性へのつきまといの禁止命令が出されていました。

片山容疑者とはいったいどんな人物なのでしょうか。

◆片山容疑者の中学時代の同級生
「普通の人…そんな暴力的な感じではなかった」

福岡県南部の町で生まれ育った片山容疑者。

中学時代はバスケットボール部に所属する活発な少年だったといいます。

しかし、同級生によると、片山容疑者にはごう慢な一面があり、同級生から敬遠されることもあったということです。

◆片山容疑者と同じバスケットボール部員
「気性が荒かったですね。プレー面でも(チームメイトの)ちょっとしたミスでキレたりはしてましたね」

◆片山容疑者の中学時代の同級生
「彼は一言で言ったら傲慢なタイプだった。何事も話すことは上から目線で話されて。1回1回イラっとくるような会話。自慢話じゃないですけど自分をよく見せようとする話し方」

高校卒業後は福岡市内にある医療系の専門学校に進んだあと、被害者となった女性と出会い交際に発展したということです。

2021年春からは福岡県内にある医療機器メーカーに就職。

エンジニアとして働いていましたが、今年2月ごろ、「一身上の都合」を理由に突然退職したということです。

それと時を同じくして、被害者の女性は警察に片山容疑者とのトラブルを相談していたのです。

その後も女性や女性の親族から複数回相談を受けた警察は、今年10月、ストーカー規制法に基づき片山容疑者に口頭で警告。

そして12月2日午後、つきまといの「禁止命令」を出したのです。

しかし、それから半日もたたない内に…

◆記者リポート(12月3日)
「事件は住宅地の一角で起きました。現在も周辺では鑑識活動が続いています」

事件当日、車を運転して春日市の事件現場に向かったとみられる片山容疑者。

被害女性は刃物で首や上半身を複数カ所刺されて重傷を負いました。

◆記者リポート(春日警察署)
「片山容疑者が出てきました。フードで表情をうかがい知ることはできません」

警察の調べに対し片山容疑者は、「刺したことは間違いありません」と供述しています。

警察によりますと、片山容疑者の首には刃物による刺し傷があったほか、右手の指にも刃物による切り傷が確認されたということです。

警察は、現場で2人がもみ合いになった可能性が高いとみて、当時の状況を詳しく調べています。

NEWS
ニュース

ニュース記事一覧をみる

SPORTS
スポーツ

スポーツ記事一覧をみる

GOURMET
グルメ

グルメ記事一覧をみる

GO OUT
おでかけ

おでかけ記事一覧をみる

LIFE
生活情報

生活情報記事一覧をみる

ENTERTAINMENT
エンタメ

エンタメ記事一覧をみる

FEATURE
特集

特集記事一覧をみる

ECONOMY
地域経済

地域経済記事一覧をみる