母親の“ママ友”が初めて出廷も「質問に答えません」 5歳児餓死事件 福岡地裁

2022年06月10日

2020年、福岡県篠栗町で当時5歳だった男の子が餓死した事件の裁判は、10日、母親のママ友が検察側の証人として初めて出廷しました。

起訴状によりますと、篠栗町の無職・碇利恵被告(40)は2020年4月、知人の赤堀恵美子被告(49)と共謀し、当時5歳の三男・翔士郎ちゃんに十分な食事を与えず餓死させた保護責任者遺棄致死の罪に問われています。

いわゆるママ友だった赤堀被告は、“碇被告の夫が浮気をしている”などの嘘を言い、“ボス”と呼ばれる架空の人物を利用するなどして碇被告を支配していたとされています。

10日午前10時すぎ、赤堀被告が事件後初めて“公の場”となる福岡地裁の法廷内に姿を現しました。

赤堀被告は白髪交じりの髪を束ね、グレーのTシャツ姿で出廷。

その後、碇被告も入廷しました。

◆裁判長
「名前は?」
◆赤堀被告
「あかほり・えみこです」

◆裁判長
「年齢は?」
◆赤堀被告
「49歳です」

◆裁判長
「嘘をつかないことへの宣誓を」
(赤堀被告が宣誓文を読み上げ)

◆検察側
「あなたは碇被告と面識がありますね」
◆赤堀被告
「はい」

◆検察側
「子供さんを通じて知り合う、いわゆるママ友ですね」
◆赤堀被告
「これから私の裁判があるので答えません」

◆検察側
「あなたは碇被告とともに、翔士郎ちゃんを飢餓死させた保護責任者遺棄致死の罪で裁判にかかっていますね」
◆赤堀被告
「答えません。ここからの質問に答えません」

◆裁判長
「質問を聞いてもらって答えたくないなら答えたくない、と言ってください」
◆赤堀被告
「はい」

◆弁護側
「赤堀さん、あなたに責任を問うてないが、翔士郎ちゃんが亡くなったことは知っている?」
◆赤堀被告
「答えません。さっきも言いましたが、これから私の裁判があるので控えます」

◆弁護側
「知ってるかどうかだけです」
(沈黙)

◆裁判官
「答えない?」
◆赤堀被告
「はい」

◆弁護側
「(翔士郎ちゃんが)亡くなったことの責任は誰にある?」
◆赤堀被告
「答えません」

◆裁判員から質問
「子供が亡くなったことに対してどう考えている?感じている?」
◆赤堀被告
「答えません」

◆弁護側
「(碇)利恵さんと面識あるんですよね?さっき『はい』と言った」
◆赤堀被告
「はい」

◆弁護側
「利恵さんが一軒家に住んでいたことは知ってる?」
◆赤堀被告
「答えません」

◆弁護側
「あなたは賃貸(住宅)に住んでいた?」
◆赤堀被告
「答えません」

◆弁護側
「赤堀さんは、化粧品、服装、おしゃれの仕方、子供のおもちゃ…利恵さんの真似をしましたね?」
◆赤堀被告
「答えません」

◆弁護側
「利恵さんが夫婦仲が良かったのを知っていますよね?」
◆赤堀被告
「答えません」

◆弁護側
「面識があるということでしたが、利恵さんと赤堀さんの生活の違いから妬ましかった?」
◆赤堀被告
「答えません」

最後まで具体的な回答はなく、赤堀被告への証人尋問は約20分で終了しました。

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