「別れた女性への嫌がらせで…」 “覚醒剤所持”で逮捕の42歳男 あきれた手口とは 福岡県

2022年10月28日

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「嫌がらせのためにしました」

覚醒剤を所持したなどの疑いで福岡県警に逮捕された不動産業の男。

別れた女性と女性の新たな交際相手に罪をかぶせようとした男の呆れた手口とはー。

◆記者リポート(10月27日)
「男が警察署から出てきました。顔を完全に隠してしまっていて表情を確認することはできません」

顔を隠し、うつむきながら警察車両に乗り込む男。

覚醒剤所持などの疑いで逮捕された福岡県小郡市大保の不動産業・江頭勇樹容疑者(42)です。

事件の発端は、去年8月、警察の匿名通報ダイヤルに寄せられた1通のメールでした。

◆メール内容
「AさんとBさんが覚せい剤を所持して使用しています」

Aさんは福岡県志免町に住む20代の女性。

Bさんは一緒に暮らす交際相手の男性です。

寄せられた匿名のメールを頼りに、警察がAさんたちの自宅を捜索すると…

浴室の天井裏から覚醒剤やMDMAが発見されたと言います。

しかし-

◆AさんとBさん
「私たちは関係ありません」

嘘を言っているようには見えないー。

警察がAさんから話を聞く中で捜査線上に浮上してきたのが、Aさんの元交際相手、江頭容疑者だったのです。

警察が周辺の防犯カメラなどの捜査を経て導き出した事件の概要は次の通りー

1)江頭容疑者は去年7月、空き家となっている部屋に何らかの方法で侵入。
2)そして天井裏に覚せい剤やMDMAを隠すとー
3)AさんとBさんがその部屋に入居。
4)その後、匿名通報ダイヤルで自ら警察に通報した。

そもそも一体なぜ、江頭容疑者はAさんとBさんの入居する部屋を事前に知ることができたのかー

捜査関係者は次のように話します。

◆捜査関係者(取材による)
「江頭容疑者の仕事は不動産業。職務の中で知ることができた可能性が高い」

職権を悪用したとみられる悪質な行為。

事件はこれだけではありませんでした。

実は江頭容疑者、匿名ダイヤルで通報する前にも、覚醒剤や偽装したBさんの注文票などを入れた封筒を2人の自宅の前に落とし、その後、2人を犯人に仕立てあげようと公衆電話を使って警察に通報。

しかし、その計画もむなしく、自らが覚醒剤所持などの疑いで逮捕されてしまいました。

2度にわたる執拗な行為について江頭容疑者は「別れた女性に対する怒りがでてきたため嫌がらせのためにしました」と容疑を認めています。

警察は覚醒剤の入手ルートなども含め慎重に捜査を進めています。

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