九州初 iPS細胞使った心臓病手術に成功 九大病院が発表 患者は14日に退院

2023年02月14日

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今後は心臓移植をせずに治療する道が開けるかもしれません。

九州大学病院は、iPS細胞を使った心臓病の手術を九州で初めて行い、2月14日に患者が退院したと発表しました。

手術を受けたのは、虚血性心筋症という重い心臓病の50代の男性です。

九州大学病院によりますと、手術は1月中旬に行われ、iPS細胞から心臓の筋肉の細胞を作り、シート状に加工した直径4センチ、厚さ1ミリの心筋細胞シートを男性の心臓の表面に貼り付けました。

心筋細胞シートは、心臓と一緒に伸縮して心臓を補助する働きが期待されています。

手術にかかったのは1時間ほどで、男性は約1カ月後の2月14日に退院したということです。

◆手術を受けた50代男性
「冬場になると、温かいところから寒いところに行くと(心臓の)締め付けがひどくなっていた。(手術を)受けてよかった。体が軽い感じがする」

iPS細胞から作った「心筋細胞シート」の移植手術は九州では初めてです。

これまで重い心臓病の治療には心臓を移植する必要がありましたが、重症化を回避する新たな治療法として期待されています。

◆手術を担当した九州大学病院・塩瀬明教授
「医療経済的にも、入退院を繰り返すことがなく、患者の生活の質を高める意味でも非常に期待している」

今回の移植もあわせて全国で8例の治験が行われ、治験を主導する大阪大学の担当者は「2~3年以内の実用化を目指したい」としています。

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