北九州市が“武内新市長”で新たなスタート 2月28日に福岡市と「トップ会談」 議会との関係に不安も

2023年02月20日


2月5日の北九州市長選挙で初当選した武内和久新市長が、20日朝、市役所に初登庁しました。

早速、福岡市の高島市長と2月28日に北九州市で12年ぶりに「トップ会談」を開催することも決まりました。

武内和久・新市長は20日朝、大勢の職員らに出迎えられる中、初めて北九州市役所に登庁しました。

4期続いた北橋前市長からバトンを受け取り、16年ぶりに新たな『かじ取り役』となった武内市長。

民間企業の経験を生かした「行財政改革」を最優先課題とし、最初の半年で官民合同のチームを作るなどして、北橋市政の総点検を急ピッチで進めます。

◆武内和久市長
「未来志向の対話を大切にしながら、挑戦する市政を目指していきたい」

新たな市長に、市民は大きな期待を寄せています。

◆北九州市民
「福岡のいいところを取り入れる。すごくいいことだなと思って。大いに期待よね」

市民が特に期待するのが福岡市との連携です。

このため武内市長は20日午後、早速、高島市長への就任あいさつのため福岡市役所を訪れ、2月28日に北九州市で12年ぶりのトップ会談を開催することで合意するなど、連携強化を確認しました。

◆武内和久市長
「(福岡市は)クレーンたくさん立ってますね。いいなって。元気とか明るさがどんどん進んでいる感じで、北九州市も負けないでどんどんこれからクレーンが立つような街にしていこうと刺激を受けました」

◆高島市長
「武内さん、これ、12年かかりました」

新たな街づくりへの指針が示されつつある一方、課題として懸念されるのが、議会との向き合い方です。

武内新市長は市民党を掲げ、どの政党の推薦も受けずに当選。

オール与党・相乗り体制で支援を受ける候補を破りました。

さかのぼること16年前には、現職の後継とされた自公推薦の元官僚を破って北橋前市長が初当選。

初登庁時には、行政と議会の関係を「車の両輪」と話す北橋前市長に対し、当時の中島議長は「両輪はない」と返したほどで、自民党会派が野党に回り、市政運営に苦慮しました。

その後、築かれたオール与党体制が再び崩れる事態となった今回、両者の態度に注目が集まっていました。

激戦を繰り広げた最大会派の自民党はー

◆自民党・無所属の会 香月耕治 団長代行
「(市長選では)いろいろございましたが、白紙に戻して、北九州の10年後、20年後をしっかりと考えていただきたいなと思っています」

意外にも各会派が笑顔で出迎える形となりました。

一方で、対立候補を支持した自民党の市議は、「あくまで『大人の対応』をしたまでだ」と本音を漏らします。

「自民党・無所属の会」は、武内市長を支援した2人の市議の処分を党県連に求めている状況で、遺恨は残ったままです。

それでも、新たにスタートした武内市政。

北橋市政で劇的に治安が改善した北九州市を、どう推し進めていくのか。

本会議は、3月9日開会です。

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