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2023年03月28日
時価１００万円「山崎」も不明 国産ウイスキーなど１３００本以上被害か 容疑者は従業員 【福岡】
2023年03月28日
防犯カメラが犯行の一部始終を捉えていました。
福岡県北九州市のスナックで、ウイスキーなどを盗んだ疑いで、従業員の男が逮捕された事件。
この店では、総額１３００万円以上の酒が行方不明になっていることがわかりました。
店のカウンターに立ち、客と談笑する眼鏡の男。
窃盗などの疑いが持たれているスナック従業員・花井篤容疑者（３８）です。
これは犯行の瞬間を捉えた防犯カメラ映像です。
３月１７日の午前、北九州市小倉北区の雑居ビルにある勤務先のスナックに花井容疑者が現れました。
花井容疑者は、カウンターで紙袋を広げ、何かを入れ始めます。
別の角度のカメラを見てみると、袋の中に入れているのは酒瓶だったことがわかります。
そして、約３分後、花井容疑者は焦る様子もなく、袋をぶら下げ外へと出て行きました。
花井容疑者が盗んで行ったのは、人気のジャパニーズウイスキー「山崎」や「響」など酒６本。
被害額は７万５０５円でした。
店で盗んだジャパニーズウイスキーなどを質店で金に変えていたという花井容疑者。
酒を盗まれたスナックの店長はー
◆スナックの店長
「ちょっとショックでしたね。堂々と持っているんで、もう作業。怒りを通り越してもう呆れています」
犯行後、何事もなかったかのようにスナックに出勤してきた花井容疑者。
防犯カメラには客のいない店内でスマートフォンを操作するなど、くつろぐ様子が捉えられています。
すると防犯カメラの存在に気づき、カウンターに上り、レンズの向きを上に変えてしまいました。
実はこの防犯カメラ。
花井容疑者の行動を監視するために、店長が約２０万円かけて２台設置したものでした。
◆スナックの店長
「花井容疑者（質店から）出てきたんで、あれっ？て思って店内みると、お酒が（質店の）カウンターの後ろに並べてあったと。あれは全部うちで預かってるお酒だなと思って」
◆スナックの店長
「ビルの出入りを確認する監視カメラを見て、どうも彼が（酒を）持ち出しているというのがわかったので、（店内に）監視カメラをつけたんですね」
麻雀店勤務を経て、約３年前からスナックで働き出した花井容疑者。
スナックのオーナーは、現場のビルに他にも飲食店を２つ経営していて、花井容疑者は３店舗分の酒の在庫を管理する立場だったということです。
◆スナックの店長
「彼に任せて発注からやらせてたんで、他のスタッフは誰も（酒を）扱わなかったんですよ」
花井容疑者が酒の在庫を管理していた３つの店では「異常なこと」が起きていました。
実は花井容疑者が働き出してから約３年の間で、３つの店の酒の在庫から合計１３８２本、総額１３００万円以上もの酒が知らぬ間に消えていたのです。
消えた酒の中には、時価百数十万円はする超高級ジャパニーズウイスキー「山崎２５年」も含まれていました。
なぜ誰も気付かなかったのかー。
◆記者リポート
「例えばこちら、山崎の２５年モノのウイスキー百万円はくだらないと言われているものなんですが、中を開けてみますと、竹鶴というウイスキーに中身がすり替えられていました」
３月１８日、店長は警察に被害届を提出。
そして２２日、何食わぬ顔で開店準備をしていた花井容疑者を、５人の捜査員が取り囲み逮捕したのです。
◆スナックの店長
「泥棒を雇ってたみたいなもんですけど。もうここまで来たら恥もくそもないんですよ。自分たちの恥をさらすようやけど、泣き寝入りしたくないというのが１番で、金額の高さもあるけど、やっぱり許せないですね」
「山崎」や「響」など酒６本を盗んだ疑いで逮捕された花井容疑者。
店長によると、店から消えた酒を確認したところ「国産の高級ウイスキー」の被害が目立っていたといいます。
その背景には、世界的なジャパニーズウィスキー人気による価格高騰があると考えられます。
◆ゴザルジャパン株式会社 栗田裕紀 本部長
「２０１０年頃に世界の権威あるコンテストで山崎・響など日本のウィスキーが表彰されてから人気が高まっている。（山崎１２年は）当時７０００円～８０００円だったが、今買い取りになると３万円。『響』も７０００円～８０００円だった価格帯のものが、今３万円や４万円で買い取り。需要に対する供給が間に合っていない。今では投機対象の一つとして持たれている方も増えている」
店から消えた「山崎２５年」は、特にジャパニーズウィスキーの中でも別格とされています。
◆ゴザルジャパン株式会社 栗田裕紀 本部長
「（年間販売数は）世界で１２００本前後と言われている」
◆記者
「メーカーの卸価格は？」
◆栗田裕紀本部長
「約１６万円」
◆記者
「買い取り価格は高い？」
◆栗田裕紀本部長
「今現在、１００万円～１１０万円といった買い取り価格。こういった高額な商品に関しては（店とは）別の倉庫で厳重に保管している」
価格が上昇する国産ウイスキーを狙い撃ちした可能性もある今回の事件。
花井容疑者は「何も言いたくありません」と黙秘していて、警察はスナックから消えたウイスキーとの関連を調べています。
福岡県北九州市のスナックで、ウイスキーなどを盗んだ疑いで、従業員の男が逮捕された事件。
この店では、総額１３００万円以上の酒が行方不明になっていることがわかりました。
店のカウンターに立ち、客と談笑する眼鏡の男。
窃盗などの疑いが持たれているスナック従業員・花井篤容疑者（３８）です。
これは犯行の瞬間を捉えた防犯カメラ映像です。
３月１７日の午前、北九州市小倉北区の雑居ビルにある勤務先のスナックに花井容疑者が現れました。
花井容疑者は、カウンターで紙袋を広げ、何かを入れ始めます。
別の角度のカメラを見てみると、袋の中に入れているのは酒瓶だったことがわかります。
そして、約３分後、花井容疑者は焦る様子もなく、袋をぶら下げ外へと出て行きました。
花井容疑者が盗んで行ったのは、人気のジャパニーズウイスキー「山崎」や「響」など酒６本。
被害額は７万５０５円でした。
店で盗んだジャパニーズウイスキーなどを質店で金に変えていたという花井容疑者。
酒を盗まれたスナックの店長はー
◆スナックの店長
「ちょっとショックでしたね。堂々と持っているんで、もう作業。怒りを通り越してもう呆れています」
犯行後、何事もなかったかのようにスナックに出勤してきた花井容疑者。
防犯カメラには客のいない店内でスマートフォンを操作するなど、くつろぐ様子が捉えられています。
すると防犯カメラの存在に気づき、カウンターに上り、レンズの向きを上に変えてしまいました。
実はこの防犯カメラ。
花井容疑者の行動を監視するために、店長が約２０万円かけて２台設置したものでした。
◆スナックの店長
「花井容疑者（質店から）出てきたんで、あれっ？て思って店内みると、お酒が（質店の）カウンターの後ろに並べてあったと。あれは全部うちで預かってるお酒だなと思って」
◆スナックの店長
「ビルの出入りを確認する監視カメラを見て、どうも彼が（酒を）持ち出しているというのがわかったので、（店内に）監視カメラをつけたんですね」
麻雀店勤務を経て、約３年前からスナックで働き出した花井容疑者。
スナックのオーナーは、現場のビルに他にも飲食店を２つ経営していて、花井容疑者は３店舗分の酒の在庫を管理する立場だったということです。
◆スナックの店長
「彼に任せて発注からやらせてたんで、他のスタッフは誰も（酒を）扱わなかったんですよ」
花井容疑者が酒の在庫を管理していた３つの店では「異常なこと」が起きていました。
実は花井容疑者が働き出してから約３年の間で、３つの店の酒の在庫から合計１３８２本、総額１３００万円以上もの酒が知らぬ間に消えていたのです。
消えた酒の中には、時価百数十万円はする超高級ジャパニーズウイスキー「山崎２５年」も含まれていました。
なぜ誰も気付かなかったのかー。
◆記者リポート
「例えばこちら、山崎の２５年モノのウイスキー百万円はくだらないと言われているものなんですが、中を開けてみますと、竹鶴というウイスキーに中身がすり替えられていました」
３月１８日、店長は警察に被害届を提出。
そして２２日、何食わぬ顔で開店準備をしていた花井容疑者を、５人の捜査員が取り囲み逮捕したのです。
◆スナックの店長
「泥棒を雇ってたみたいなもんですけど。もうここまで来たら恥もくそもないんですよ。自分たちの恥をさらすようやけど、泣き寝入りしたくないというのが１番で、金額の高さもあるけど、やっぱり許せないですね」
「山崎」や「響」など酒６本を盗んだ疑いで逮捕された花井容疑者。
店長によると、店から消えた酒を確認したところ「国産の高級ウイスキー」の被害が目立っていたといいます。
その背景には、世界的なジャパニーズウィスキー人気による価格高騰があると考えられます。
◆ゴザルジャパン株式会社 栗田裕紀 本部長
「２０１０年頃に世界の権威あるコンテストで山崎・響など日本のウィスキーが表彰されてから人気が高まっている。（山崎１２年は）当時７０００円～８０００円だったが、今買い取りになると３万円。『響』も７０００円～８０００円だった価格帯のものが、今３万円や４万円で買い取り。需要に対する供給が間に合っていない。今では投機対象の一つとして持たれている方も増えている」
店から消えた「山崎２５年」は、特にジャパニーズウィスキーの中でも別格とされています。
◆ゴザルジャパン株式会社 栗田裕紀 本部長
「（年間販売数は）世界で１２００本前後と言われている」
◆記者
「メーカーの卸価格は？」
◆栗田裕紀本部長
「約１６万円」
◆記者
「買い取り価格は高い？」
◆栗田裕紀本部長
「今現在、１００万円～１１０万円といった買い取り価格。こういった高額な商品に関しては（店とは）別の倉庫で厳重に保管している」
価格が上昇する国産ウイスキーを狙い撃ちした可能性もある今回の事件。
花井容疑者は「何も言いたくありません」と黙秘していて、警察はスナックから消えたウイスキーとの関連を調べています。
