「七隈線」延伸開業から1週間 福岡大学の学生「通学が楽に」 バス減便で高齢者の生活に影響も 福岡

2023年04月03日

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福岡市の地下鉄七隈線が博多駅まで延伸されてから4月3日で1週間です。

七隈線沿線の大学ではさっそく延伸の効果を実感した人も多いようです。

満開に咲きほこるキャンパスのサクラが、真新しいスーツに身を包んだ新入生を迎えました。

この春、4820人が入学した福岡大学。

4年ぶりに保護者などの出席も認められたことから、式典会場の体育館は満席となりました。

◆新入生
「学業とバイトとかサークルとの両立をしたい」

◆新入生
「アルバイトで自分がためたお金で旅行に行ってみたい」

◆新入生
「サークルとかで友達をたくさん作りたい」

高校生活は長いコロナ禍と重なり、青春時代を彩る大切なイベントの多くが中止に。

大学では思い切り羽を伸ばして、新たな挑戦をしようと心に誓っている様子でした。

そして「伸ばす」と言えば…

◆記者リポート
「地下鉄七隈線の福大前駅です。新入生の多くが、今こちらで定期券を作っていますが、七隈線が延伸されたことを受けて、博多駅経由で通学する学生も多くなりそうです」

ちょうど1週間前に天神南駅から博多駅までの区間1.6キロが延伸された地下鉄七隈線です。

福大の入学式が行われた4月1日は、臨時列車を12本運行させ、乗客の増加に対応しました。

福大前駅で通学用の定期券を作っていた新入生に話を聞くと…

◆新入生
「飯塚から博多に行って、博多から福大前まで通います、地下鉄で。登校が楽になって嬉しい」

◆新入生
「古賀から博多までJRで行って、七隈線に乗り換えて福大前まで行きます」
Q.ちょうど良いタイミングで(七隈線が)延伸された?
◆新入生
「はい」

七隈線の延伸で利便性が大幅に向上したため、新入生の中には1人暮らしを選ばず、博多駅で地下鉄七隈線に乗り換えて大学に通う学生もいるようです。

一方で…

◆女性
「バスの変更があって(便数が)減った。不便だなと思ったことはあります」
Q.メリットよりもデメリットが多い?
◆女性
「私はね」

福岡市早良区の星の原団地です。

約2000世帯が暮らしていて高齢者も多いエリアですが、七隈線の延伸にあわせてバスのダイヤが改正され、団地のそばを通るバスの本数が31本減りました。

星の原団地を起点とし、天神や博多駅など都心部を結ぶ3番系統のバスが七隈線沿線を走るためです。

◆星の原団地の住民
「まだ来てないんで、この時間が(ダイヤが)変わったのかなと思う。まだバスが来てない」

星の原団地で暮らすこの男性は、バスの便数が減ったことで生活に大きな影響が出ているといいます。

Q.バスには、週に何回ぐらい乗りますか?
◆星の原団地の住民
「2日に1回は乗っています」
Q.バスは生活の足?
◆星の原団地の住民
「そうです、足です。確かにね、1時間に2本だったんですよ。これ(時刻表)を見ると抜けているところがあるので、やっぱり減っているんですよね。(バスの)時刻表を見て、自分の動く時間帯を考えてますので、ここに住んでいる住民にとってはね」

Q.この辺りでは免許を返納している人も多い?
◆星の原団地の住民
「私もぼちぼち(返納しよう)と思っている。夜出かける時などは(バスの)便数は減ったなと思った。我々は年配だけど(バスの減便は)困るんじゃないかな」

七隈線の延伸から4月3日で1週間。

その効果を実感する人が多くいる一方で、喜びだけではない現実にも目を向ける必要があります。

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