“年600本” 国道に大量のクギ散乱 車などパンク被害も 付近では1年前にも 北九州市

2023年04月12日

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故意に捨てたのか、不注意で落としたのか、車や自転車がパンクする被害も出ています。

福岡県北九州市の平尾台に近い国道で、数年前から大量のクギが見つかっているんです。

◆リポーター
「こちら平尾台すぐ近くの国道です。歩道の脇を見てみますと、このように10センチを超えるクギが1本、そして奥にも曲がったクギが1本落ちています」

路上で複数のクギが見つかっているのは、観光名所の「平尾台」へと続く北九州市小倉南区小森の国道322号線です。

ボランティアで清掃活動をしている近くの男性によると、4月8日にも路上にクギが散乱していたといいます。

◆路上のクギの発見者
「クギはここに置かれていましたね。ゴミを拾っていくときに、あらっと思って見えた」

路上に散乱したクギは長いものから短いものまで様々な種類があり、中には錆び付いた古いものもありました。

男性が電柱の根元や歩道に散乱するクギに気付いたのは5年ほど前のことだといいます。

◆路上のクギの発見者
「これで601本。この5年間で毎年、これくらいのクギを拾っているんですよ」

昨年末からは目立って数が増えたという路上のクギ。

歩道だけでなく車道でも見つかるようになっています。

◆路上のクギの発見者
「ここだけじゃなくて、道路のこの白線上に置いていってます。それが危ないと思って。私も3月27日にパンクしました」

車道のクギを踏んだ車や自転車のタイヤがパンクする被害も複数起きていて、男性は事故の危険性を指摘します。

◆路上のクギの発見者
「これが刺さると、自転車なんか一発で空気が抜けますよね。転倒したりとか、そういうことが起こると大変ですからね」

平尾台周辺では、路上で危険なクギが見つかったケースが1年前にも報告されていました。

◆赤木アナウンサー(2022年4月)
「あちら、見えますでしょうか。道路の切れ目にクギが刺さっていたということです」

現場では、とがった先端を上にして複数のクギが路面に刺さっているのが見つかり、通りかかった車約20台がパンクする被害が出ていました。

何者かが故意に捨てたのか、それとも不注意で落としたのか、拾っても拾っても路上に散乱するクギに男性は憤っています。

◆路上のクギの発見者
「やめてもらいたいですね、いろんなことを考えて。子供がけがするかもしれないとかを考えたら(クギを)まけないと思います。面白半分では」

2つの現場で見つかったクギの関連性はこれまでのところ分かっていませんが、警察は道路交通法違反や廃棄物処理法違反の疑いもあるとみて、パトロールを強化するなどして捜査しています。

小倉南区の平尾台周辺で相次いで見つかっている危険なクギ、周辺の地図がこちら。

今回取材したのが赤い星印の現場、取材時にも歩道上で複数のクギが見つかりました。

一方、去年4月に車20台がパンクしたのはさらに山手に入った現場でした。

今回の発見者の男性は、平尾台入口から第2金辺トンネルまで約5キロの国道沿いで清掃ボランティアをしていて、今年3月までの1年間に実に601本ものクギを回収しているんです。

発見者の男性によると、この地域ではゴミの不法投棄にも頭を悩ませていて、危険なクギに限らず、不法投棄は絶対にやめてほしいと話しています。

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