50キロ離れた福岡市で「バーチャル酒蔵開き」 創業300年超“老舗を体験” しぼりたて日本酒の試飲も

2023年04月13日

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福岡市の酒屋で、福岡県八女市の老舗酒蔵の「酒蔵開き」をバーチャルで体験してもらおうという試みが行われました。

福岡市中央区の酒屋「友添本店」で初めて企画されたバーチャル酒蔵開き。

50キロも離れた老舗酒蔵の酒蔵開きが福岡市に居ながら体験できるとあって、通を自認する日本酒ファンが集まりました。

企画した酒屋の経営者には、今だからこそとの思いがあったといいます。

◆友添本店 友添健二 代表取締役
「コロナで酒が悪者になってしまって。それからいろんな事を考え出しました。体験型お酒選びの店という考えになって、体験していただこうと」

そうした店の思いに賛同したのは、創業300年を超える八女市の酒蔵「高橋商店」です。

◆高橋商店 中川拓也 社長
「創業が1717年、江戸時代の8代将軍・吉宗の“暴れん坊将軍”の時の創業になります。うちの特徴としては精米・米を磨くところから始まります。福岡で(米を)磨くところからという蔵は、うちともう1軒くらいかと思います」

会場で映し出されたのは、高橋商店の商品に対するこだわり。

「繁桝(しげます)」ブランドで知られる老舗酒蔵の杜氏や蔵人の丁寧な仕事ぶりのほか、QRコードで商品管理を行うなど、酒を味わう人のために手を抜かない姿勢や思いが紹介されました。

◆高橋商店 中川拓也 社長
「蔵で、みんな精一杯酒造りをして、その頑張っている空気感を少しでもお伝えできたらいいなと。蔵に来て飲んでいただくとおいしさが倍増すると思うのですが、今回、ここで蔵の雰囲気を味わってもらって、お酒の味も倍増になればいいなと思ってきょうは来ました」

そして、酒蔵開きの醍醐味と言えば、なんと言ってもしぼりたての酒を味わうこと。

現地での味わいを再現するため、5度から10度に保つ厳しい温度管理の下、運ばれてきた生酒が振る舞われました。

◆参加者
「おいしかったです。できたてというのは初めてだったので」

◆参加者
「大好きな日本酒を学べるし、色々聞けるし、味わえる場があるのはすごくうれしいです」

Q.今後も参加しますか?
◆参加者
「また、おいしい、いろいろなお酒に出会いたい。来たいと思います」

日本酒ファンの心をわしづかみにした友添本店初めてのバーチャル酒蔵開き。

日本酒の良さ、味わい深さを知ってもらう機会を増やすため、店ではほかの酒蔵とも連携した、こうした試みを続けていきたいとしています。

◆友添本店 榊晴海 店長
「日本酒に興味がある、お酒に興味があるという方が気軽に来ていただける会になればと思います」

コロナの感染拡大も落ち着きをみせる中、酒造りの知識と酒蔵の思いを知り味わう日本酒は、以前よりもさらに芳醇な味わいになりそうです。

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