地下鉄「七隈線」延伸から1カ月 乗客1.5倍に 新たに“混雑問題” 平日朝140%超も 福岡市

2023年04月27日

サムネイル
福岡市営地下鉄七隈線が延伸されてから4月27日で1カ月です。

街では人の流れに変化が出ている中、ある課題も見えてきています。

3月27日に延伸開業した地下鉄七隈線。

天神南駅から博多駅まで約1.6キロを延伸したことで、乗客がこれまでの1.5倍ほどとなるなど、福岡の街で人の流れに変化が生まれています。

その一方である課題が浮かび上がっています。

◆記者リポート(パソコン画面を見ながら)
「こちら七隈線の混雑状況を示しているんですが、博多方面に向かう一部区間の朝の時間帯、最も混雑していることを示す真っ赤になっています」

七隈線では去年4月、混雑はわずかにしか見られませんでしたが、4月26日のデータでは混雑を示す赤色が濃くなっていて、博多駅までの延伸で混雑が増していることがわかります。

福岡市によりますと、七隈線の博多行きでは平日朝の混雑率が高いところで140%超えと、新たに車両に人が乗り込むことが困難なほど混雑しているということです。

乗客から改善を求める声も挙がっているという中、実際に七隈線の駅ではー。

◆記者リポート
「今、電車が到着しました」

午前8時すぎ、別府駅に止まった博多行きの電車。

通勤客らが続々と乗り込んでいきます。

◆記者リポート
「混雑している中にたくさんの人が乗り込んでいきます。結構ぎゅうぎゅうです」

関係者によれば、別府駅は混雑の起点になることが多いということです。

さらに別の車両ではー

◆記者リポート
「みなさん入れるんでしょうか、ぎゅうぎゅうの中、乗り込んでいきます。あちらの方々は乗るのを諦めていらっしゃいますね」

絶えず混雑している七隈線の車両。

延伸以降、最も混雑するのは薬院までの区間だということです。

どれだけ混雑しているのでしょうか。

車両内での撮影はできない中、実際に記者が乗ってみました。

約10分後ー

◆記者リポート
「かなり混雑していました。入り口付近に立っていたんですけど、特にぎゅうぎゅうでした。肩をすくめて立っていたんですど、隣の人の腕・肩が触れ合う状況で、前後も人がいらっしゃったので、手すりを持たなくても体が動かない状況でした」

普段、七隈線を利用する人たちはこの混雑をどう思っているのでしょうか?

◆ほぼ毎日七隈線を利用している人
「(利用客は)朝が基本多いけど、夜も結構混んでいる。距離は延びて行きやすくはなったけど、その代わりに人が増えて座りにくくなったから、体力的にはしんどくなった」

利用者にとっては増便などの対応を期待したいところですが、市は「設備などの問題で増便は難しい」としていて、通勤時間帯のピークをずらすなど市民や企業に協力を呼びかけています。

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