公用車「センチュリー」購入 山口県が逆転勝訴 知事の賠償責任認めず 広島高裁

2023年05月10日


山口県が公用車として購入したトヨタの最高級車をめぐる裁判。

広島高裁は、知事の賠償責任を認めた一審判決を破棄し、山口県の逆転勝訴となる判決を言い渡しました。

黒光りした車体から漂う高級感。

鳳凰のエンブレムが輝くトヨタの最高級車「センチュリー」です。

山口県が2020年に公用車として購入し、その額2090万円です。

この裁判では、元県職員の男性が2021年2月、「違法な公金の支出だ」と主張し、山口県の村岡知事に購入費を全額請求するよう県を提訴していました。

税金を使った高級車の購入の是非を問う裁判。

去年11月、一審の山口地裁は「他の車種を全く検討していない」などと財務会計上の違法行為と認定し、山口県に対し、費用全額の2090万円を村岡知事に請求するよう命じました。

これに対し県は、一審判決を不服として広島高裁に控訴していました。

そして10日、広島高裁で注目の控訴審判決が言い渡されました。

◆広島高裁
「原判決を取り消す」

広島高裁は一審の判決を取り消し、知事の賠償責任を認めませんでした。

山口県の逆転勝訴でした。

西井裁判長は理由について、「県においてセンチュリーを来賓用車両として長年使用してきたという実績があった」「高額である感は否めないが、車内の装備が標準搭載となっていることを鑑みると、著しく超える不当とは認められない」などと述べ、センチュリーを購入した合理性を認める判決を言い渡しました。

この判決を受け、村岡知事は「本県の主張が認められたものと考えている」「今後も予算や事務事業の適切な執行に努める」とコメントを発表しました。

一方の原告側は報告集会を開催し、判決を不服として最高裁に上告する考えを明らかにしました。

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