旅行需要が急速に回復するなか、１２日、福岡県筑豊エリアのあのツアーが全国の旅行代理店向けに公開され、”爆発的”な人気を呼ぶのではないかと期待が高まっています。

福岡県福智町の平成筑豊鉄道・金田駅。

１日の平均乗降者数が６００人余りの駅に、朝早くからベレー帽を被る男性の姿がー。

その手には武器のようなものが握られています。

Ｑ．それは何ですか？
◆男性
「これはロケットランチャーです。本物です。外側は」

涼しい表情で危険な単語を口にするこの男性。

実は、爆破を使った町おこしのスペシャリスト。

筑豊アクションプロジェクトの永芳健太さんです。

そんな永芳さんが今回取り組むのは…。

◆筑豊アクションプロジェクト　永芳健太さん
「ＪＲの『デスティネーションキャンペーン』というのが来年行われるんですけど、それの関係者向けのデモを行う日です」

ＪＲ６社が地方自治体とタッグを組む国内最大級の観光プロモーション「デスティネーションキャンペーン」。

来年４月から３カ月間は福岡県と大分県が舞台になる予定で、この観光キャンペーンに爆破ツアーを組み込めないかと永芳さんに打診があったのです。

１２日は、そのデモンストレーションを全国の旅行代理店に披露する大事な日です。

◆旅行代理店の参加者
「きょうは大阪から。楽しみですよ。テレビでしか見たことのない体験が実際にできるので」

◆旅行代理店の参加者
「今日は東京から。現地のコンテンツの視察。旅行会社なので」

全国から集まった旅行代理店の社員は約４０人。

この日のために準備を重ねてきた永芳さんにも力が入ります。

◆筑豊アクションプロジェクト　永芳健太さん
「福岡はいい意味で変わってて面白いなって思ってもらえるような体験をしてもらえれば」

今回の爆破プランは、引退した列車を走らせながら、その真横で爆発を起こすというもの。

黄色い車体がゆっくりと動き始めました。

◆旅行代理店の参加者
「びっくりしました。すごい熱量とかが。反対側に座ってても熱がすごかったんで。知ってたけど驚きました」

◆旅行代理店の参加者
「すごくて、知っててもすごい興奮しました」

火薬が爆発する本物の熱さや衝撃の大きさに興奮さめやらぬ様子。

しかし、まだまだ終わりません。

映画さながら、パトカーに乗車してのカーチェイスなど、旅行代理店の参加者も非日常体験の連続に圧倒されっぱなしでした。

◆旅行代理店の参加者
「企業の社員旅行、最近減りましたけども、親睦会みたいなところだと非常にうけるんじゃないかなとか、学生さん、先生が許せばおすすめできるといいかなと思います」

◆旅行代理店の参加者
「良かったです。なかなかこういう体験ってできないので。通常の物見遊山型のツアーがもう売れなくなってきているので、体験型のプランというものに組み込んでやれればいいかなと思います」

最後は記念撮影を行い、一行は次の目的地へ。

爆破ツアーは大盛況のまま幕を閉じました。

◆筑豊アクションプロジェクト　永芳健太さん
「大きなお話をいただくようになったことが、私たちとしてもステージが変わったというか。日本国内、それからインバウンドの海外の方から観光客がこの地域に来ていただいて、観光の資源として活用いただけるように、また広がっていくといい」

旅行需要が急速に回復するなか、その勢いを取り込む準備が活発になっています。