博多港で撮影された命に関わる危険な動画がＳＮＳ上で批判を浴びています。

船の係留ロープに男性がよじ登る様子が映っていて、福岡市は注意を促すと共に、見回りを強化する方針です。

数日前にＳＮＳに投稿され批判を浴びている動画。

「こんな友達嫌だ」というタイトルに続いて、男性が貨物船から岸壁に渡された係留ロープにしがみつき、よじ登る様子が映っています。

動画が撮影されたのは博多港の須崎ふ頭。

港の関係者以外立ち入り禁止のエリアでした。

◆記者リポート
「動画が撮影されたこちらの場所、岸壁を見てみると高さがあるため、転落した場合、自力であがることは難しいと思われます」

動画は５月１４日に撮影され、ＳＮＳに投稿されたとみられています。

動画をよく見ると、ロープにしがみ付く男性は危険を感じたのか「ヤバい」と連呼しますが、撮影者はただ笑うだけで制止する様子はありません。

この動画を見た港湾関係者はー

Ｑ．ロープを渡ったり迷惑行為をする人はいる？
◆港湾関係者
「いやいないです。あれは初めてみた。びっくりした」
Ｑ．そこまでの人は？
◆港湾関係者
「いないですね。落ちたらロープか何かで引っ張り上げるしかない。ここは中に入り込んでいる。岸壁が下の方に。この下は海になっているので、この中に入ってしまったら助けることができない。危険な行為は止めてほしい」

転落すれば命に関わる危険な行為ー。

港を管理する福岡市もこの動画を把握していて、注意を促しています。

◆福岡市港営課
「動画に映っていた岸壁は荷役作業をする場所であり、一般の方が立ち入るのは非常に危険です。今回の事案を受けて、船舶会社に対しても注意喚起するとともに、港湾施設管理者の巡回も、より一層注意して見回るよう、今後警戒を強化したい」

ＳＮＳへの投稿後多くの批判を浴びたこの危険な動画は現在は削除されています。