夜の川で光る背びれを目印に…伝統のアユ漁解禁 原鶴温泉「鵜飼い」4年ぶり通常実施 福岡・朝倉市

2023年05月22日

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福岡と大分の県境、筑後川のほとりにある福岡県朝倉市の原鶴温泉。

5月20日のアユ漁の解禁に合わせて、19日、川開きの神事が行われました。

筑後川の伝統漁法で原鶴温泉の夏の風物詩となっている「鵜飼い」は、新型コロナの影響で2年間中止され、去年、規模を縮小して再開。

そして、今年は4年ぶりに通常の規模で実施されることになりました。

取れたアユなどは付近の旅館や居酒屋などで調理され、原鶴温泉を訪れた人々にふるまわれます。

地元の人や観光客が鵜飼いの解禁を待ちわびる中、鵜匠の臼井信郎さん(38)はー

◆鵜匠 臼井信郎さん
「今年は通常通りに戻る。お客さんが来るのも楽しみですし、アユの成長も楽しみなので、今年は余計に魚が獲れたらいいなと思っています」

Q.鵜たちの調子はどうですか?
◆鵜匠 臼井信郎さん
「ちょっと荒れてますね。久々の川なので・・・」

この日は関係者など約30人が招待され、屋形船に乗り込んで「鵜飼い」を見学。

午後8時前、あたりが暗くなると漁の開始です。

鵜が次々と勢いよく川の中に潜っていきます。

鵜の首につけたひもを使い、巧みに鵜を操る臼井さん。

鵜は船の先端にあるライトの明かりで光る背びれを目印に狙いを定めます。

アユをくわえた鵜が水面から顔を出すと、客からは大きな歓声が上がっていました。

ダイナミックなアユ漁を間近で楽しめる「鵜飼い」は、原鶴温泉の観光の目玉にもなっています。

そんな「鵜飼い」を巡っては、鵜匠の高齢化に伴い、後継者不足が大きな課題となっていますが、臼井さんは伝統漁法をこれからも守り続けたいとしています。

◆鵜匠 臼井信郎さん
「バタバタしたんですけど、鳥も頑張ってくれていました。伝統漁法ですね。生き物を使って漁をするというのを見てもらいたいです」

9月末まで行われる原鶴温泉の鵜飼い。

今年も多くの観光客を楽しませてくれそうです。

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