福岡の商業施設で女性刺殺 遺族側“少年の情報共有会議がなかったのは違法” 国側は請求棄却求める

2023年05月29日


2020年、福岡市の商業施設で当時15歳の少年に女性が刺殺された事件で、遺族が国に損害賠償を求めた裁判が始まりました。

少年は2020年8月、福岡市中央区の商業施設で、女性客(当時21)を包丁で刺し殺害するなどしたとして、懲役10年以上15年以下の不定期刑が2022年8月に確定しています。

女性の遺族は、少年が少年院を出てすぐに犯行に及んだことから、少年院が適切な矯正教育を怠ったなどとして、2023年3月、国に約6170万円の損害賠償を求め提訴しました。

29日に福岡地裁で開かれた第1回口頭弁論で、遺族側は少年院など関係機関が情報を共有する会議が開かれなかったことなどは違法だと主張、一方、国側は請求の棄却を求めています。

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