◆記者リポート（７日午前）
「県警が殺人事件と断定してから一夜が明けました。現在も遮蔽の奥では鑑識活動が行われています」

５日夜、福岡県水巻町二東の町営住宅に１人で住むパートの辻つぐみさん５２歳が、１階の居間で殺害されているのが見つかった事件。

死因は首を圧迫されたことによる窒息死でしたが、遺体はうつぶせで両手と両足を縛られた状態だったことが捜査関係者への取材で新たにわかりました。

現場を目撃した近所の人はー

◆近所の人
「電気ついとるばい、家の中。私が自宅の裏にまわって、戸を開けたら頭が外側を向いて、カツラと思ったけどカツラじゃない。（室内を見て）誰か泥棒が入ってきて家の中を荒らしたと思った。泥棒かなんか入った感じ。（室内は）がちゃがちゃ足の踏み場がない」

玄関の鍵は開いたままの上、室内の電気はつけっぱなし。

そのうえ部屋には物色されたような跡もあったといいいます。

捜査関係者によると、辻さんの遺体には犯人に襲われた際にできたとみられる複数のアザも確認されたということです。

さらに自宅の前から、辻さんが日ごろ使っていた車が消えていたこともわかりました。

◆近所の人
「（遺体発見当日の）５日も（車が）何もなくて、あれおかしいな、と」
Q.昼過ぎ？
「午後０時半すぎ（遺体発見の約８時間前）。自宅の横を通ったら車ないから（仕事に）早く行ったのかなって」

半年前に撮影された画像（グーグル　ストリートビュー）では、辻さんの自宅前の路上に、辻さんが普段から運転しているというシルバーの軽乗用車が写っています。

しかし、遺体が見つかる約４時間前、辻さんの自宅を捉えたドライブレコーダー映像を確認すると、シルバーの軽乗用車はありません。

警察は、犯人が辻さんの車を運転して逃げた可能性もあるとみています。

◆近所の人
「（辻さんは）遊び回るようなことが全然ないような人」
Q．恨まれるようなことは？
◆近所の人
「いや、それはないやろう」

◆記者リポート
「（警察が）いまドローンを使って捜査しています」

捜査本部は、遺体の状況などから、辻さんが最後に職場に出勤した６月２日から、連絡が取れなくなった翌３日にかけて殺害されたとみて捜査しています。