“同性婚認める法制度がない”のは「違憲状態」 福岡地裁が判決 原告の賠償請求は棄却

2023年06月08日

サムネイル
注目の判断が示されました。

同性同士の結婚が認められていないのは憲法に違反するとして、福岡市の同性カップルなどが国を訴えていた裁判で、福岡地裁は「違憲状態」と指摘しました。

8日の判決後ー

原告側は国会に早期の法整備を訴える横断幕を掲げました。

『僕は彼と結婚したい』

国を訴えた福岡市に住む同性カップルはー

◆まさひろさん
「違憲状態と言ってもらえてほっとしている」

◆こうすけさん
「今後も訴えを続けていきたい」

全国的に注目された今回の裁判。

福岡市に住む「まさひろ」さん(35)と「こうすけ」さん(33)など3組の同性カップルは、同性同士の結婚を認めないことは婚姻の自由などを定めた憲法に違反するとして、国に賠償を求める訴えを起こしていました。

8日の判決で福岡地裁は、自らの選んだ相手と家族になるための法制度がない現状について、個人の尊厳をうたった「憲法24条2項に違反する状態にある」と指摘。

しかし、結論としては合憲とし、原告の賠償請求は棄却しました。

同性婚を巡る訴訟は、全国5カ所の地裁で起こされていて、札幌・名古屋が「違憲」、東京・福岡が「違憲状態」、大阪が「合憲」と判断が分かれている形です。

8日の判決後の会見で原告側はー

◆まさひろさん
「今は安心しています。国会では検討を要するだけではなくて、議論を始めていつまでに終えるということを断言していただいて、結婚出来るようにしてもらいたい」

◆こうすけさん
「もっともっと強くメッセージを送って、国会が議論をしなければいけないとわかるようにしてほしかったなと思っています」

一連の判決を受けて、今後、国会などの場で法整備を巡る議論が加速するかどうかが注目されます。

NEWS
ニュース

ニュース記事一覧をみる

SPORTS
スポーツ

スポーツ記事一覧をみる

GOURMET
グルメ

グルメ記事一覧をみる

GO OUT
おでかけ

おでかけ記事一覧をみる

LIFE
生活情報

生活情報記事一覧をみる

ENTERTAINMENT
エンタメ

エンタメ記事一覧をみる

FEATURE
特集

特集記事一覧をみる

ECONOMY
地域経済

地域経済記事一覧をみる