1歳児エアガン虐待死 父親に2審も懲役16年判決 「瀕死の状態でも20発以上撃つ残虐行為」 福岡高裁

2023年06月14日


福岡県田川市で2018年に起きた1歳男児エアガン虐待死事件で、傷害と保護責任者遺棄致死の罪に問われている父親に対し、福岡高裁は14日、懲役16年とした1審判決を支持し、父親側の控訴を棄却しました。

1審判決によりますと、田川市の常慶雅則(じょうけい・まさのり)被告(28)は2018年、自宅で三男・唯雅(ゆいが)ちゃん(当時1)をエアガンで何度も撃ちケガをさせたほか、妻の藍(あい)受刑者(28)と共謀し、重度の低栄養状態だった唯雅ちゃんに適切な治療を受けさせず肺炎で死亡させました。


唯雅ちゃんは当時、体脂肪がほとんどなく極度に痩せていました。

さらに全身にはエアガンで撃たれた痕(円形の創傷)が合計71カ所あり、両手両足や肋骨は23本、あわせて31カ所も折れていました。


雅則被告は、これまでの裁判で起訴内容について全面否認し、弁護側は証明に足る証拠が無いとして無罪を主張していました。

今年2月、1審の福岡地裁は、「犯行に及んだのは他ならぬ被告人」「唯雅ちゃんに医師の診断を受けさせていたら命を救えた可能性があった」などとして、雅則被告に懲役16年の判決を言い渡し、雅則被告はこれを不服として控訴していました。


14日に福岡高裁で開かれた判決公判で、松藤和博裁判長は「唯雅ちゃんの様子を見れば、同居する親が異常に気付かなかったとは考えらえない」「唯雅ちゃんが呼吸困難等に陥り瀕死の状態にあった死亡前日頃に至っても、なお(エアガンでBB弾を)20発以上も撃つ残虐行為を続けている」などとして、1審判決を支持し、控訴を棄却しました。

この事件で、保護責任者遺棄致死の罪に問われた藍受刑者には、去年3月、懲役8年の判決が言い渡されています。

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