「いろんな感染症が同時に流行」 子供の“風邪”が急増 コロナ5類移行後に変化 【福岡】

2023年06月16日

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新型コロナウイルスの5類移行から1カ月以上が経ちました。

日常が戻りつつある中で、いま子供たちにある変化が起きています。

福岡の現場を取材しました。

北九州市小倉北区にある「北九州ソレイユ保育園」。

園では0歳から5歳までの約90人の園児を預かっています。

◆記者リポート
「こちらの保育園では、コロナの5類引き下げ後も徹底した感染対策を継続しています」

園では、子どもたちが外出したあとや食事の前に手洗いを徹底するなど、感染対策を継続しています。

その理由はー

◆北九州ソレイユ保育園 吉川文子 園長
「赤い字が『RSの子』で、熱が出て途中で検査したらRSでした、ということです」

こちらの園では、6月に入って16人がRSウイルスに感染し休んでいました。

夏から秋に流行する「RSウイルス」は乳幼児がかかりやすく、発熱や鼻水のほか、肺炎も引き起こす恐れがあります。

◆保護者
「増えてますね。いまRSウイルスが結構流行って、うちの娘も先週かかって。マスクをできない未満児は5類になって、まだ免疫がないからですね」

子どもたちの風邪が増え始めたのは6月に入ってからで、園ではできる限りの対策をとっているものの、欠席する園児が相次いでいるといいます。

◆北九州ソレイユ保育園 吉川文子 園長
「0歳児だと7人中5人とか、1歳児だと15人中10人が欠席。徹底的に玩具の消毒だったり、できる限りの対応をさせていただいて、1日でも早くみんなが回復して来てくれたらうれしいなと思っています」

福岡市内の小児科ではー

◆保護者
「夜中に39度くらい」
◆院長
「きょうも続いています?」
◆保護者
「今朝測ったときは38度前後でした」
◆院長
「では玄関先で診察しますので、出てきていただいてもいいですか」

16日朝から風邪の症状のある子どもたちが訪れていました。

「せき小児科・アレルギー科クリニック」では、新型コロナの5類移行後も発熱の症状があったり、身内にコロナの陽性者がいる患者については玄関先で診察を行っています。

◆せき小児科・アレルギー科クリニック 関真人 院長
「夏風邪の中のヘルパンギーナであるとか、RSウイルス、溶連菌、アデノウイルス、コロナも結構増えてきていますし、インフルエンザもごくたまにですけどいたりして。普段は同時にこれだけいろんなウイルスとか感染症が流行るってことはあんまり経験ないぐらい、感染症が同時に流行っています」

発熱などの症状が出るヘルパンギーナやRSウイルスの流行状況について、福岡県内では4月はほぼ横ばいでしたが、「新型コロナ」が5類に移行したあとの推移をみてみると、それぞれ3倍近く「急増」しているのがわかります。

一体、なぜなのでしょうか?

◆せき小児科・アレルギー科クリニック 関真人 院長
「コロナの流行でみなさん感染対策をしていたので、他の感染症も全然流行っていなかった。(これまで)子供たちは感染症にかかっておらず、免疫もありませんので、感染対策も緩くなってきているところで、初めていろんな感染症に出会うと、どんどんかかってるんじゃないかなと推測します」

関院長は、改めて基本的な感染対策を徹底してほしいと呼びかけています。

◆せき小児科・アレルギー科クリニック 関真人 院長
「一般的な感染対策と、特に身内に高齢者や基礎疾患があるような方は、よりその方の予防も含めて感染対策をより徹底した方が良いのかなと思います」

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