理事長が語った“ずさんな管理の実態” BBQ炎上で18歳死亡 保護者説明会の音声入手 福岡・柳川市

2023年06月19日


福岡県柳川市の専門学校でバーベキュー中に18歳の男子生徒1人が死亡した事故、学校側は17日、ようやく保護者向けの説明会を開きました。

TNCでは説明会の一部始終を記録した音声を入手、男性理事長の口から語られたのは、ずさんな管理の実態でした。

<保護者説明会の音声より(17日)>
◆保護者
「(子供は)炭にアルコールが使われていたのは知らなかったと言っていた」
◆古賀理事長
「(事前説明は)生徒にはしていません」
◆保護者
「危険なものを使うのに、他の先生から異論はなかったのか?」
◆古賀理事長
「はい、されませんでした」

こう話したのは、柳川市のハリウッドワールド美容専門学校の古賀英次理事長です。

事故を受けた保護者説明会が17日、ようやく開催されました。

◆記者リポート(17日、説明会開催前)
「まもなく保護者説明会が始まります。学校の前には、職員の他に警備員もたっています」

警察も駆けつける厳戒態勢の中、説明会には200人以上の保護者が出席しました。

事の発端となったのは5月24日、生徒など約480人が参加したバーベキューで、火が弱まったコンロに20代の男性教師が消毒用アルコールを加え炎上した火が生徒4人に燃え移り、18歳の男子生徒1人が死亡しました。

さらにバーベキューでは、古賀理事長が自ら消毒用アルコールを使い、火起こしを行っていました。

事故から3週間以上が経ち開かれた17日の保護者説明会。

冒頭、亡くなった生徒に黙とうを捧げたあと、理事長は保護者に謝罪しましたが、その後、語られたのはずさんな管理の実態でした。

<保護者説明会の音声より(17日)>
◆古賀理事長
「アルコールの危険性については、えー、確認と言いますか、その…いろいろなホームページとかでの確認とか、そういうのは行っていません」

消毒用アルコールの危険性を確認していなかったと言う理事長。

さらに、火起こしに消毒用アルコールが使用されていることは生徒に知らされていませんでした。

<保護者説明会の音声より(17日)>
◆保護者
「バケツに水を張ったりとか、消火器とかを準備したりすると思うんですけど、今回はどういった準備をされていたんですか?」
◆古賀理事長
「水道の蛇口があるので、それで対応すると考えていたんじゃないですか」
◆保護者
「その水道の蛇口にひねる部分(ハンドル)はちゃんとついていた?」
◆古賀理事長
「いや、その日はついていなかったです」

消火のための水道もハンドルがなく、当日は使用できない状況でした。

説明会を聞いた保護者はー。

◆保護者
「余計に火に油を注ぐじゃないですけど、何にも進展もないんじゃないかな。(説明会を)ただただ開いて、受け身でひたすら突っ込まれたことに対してのらりくらり…。時間が経てば解決するのでは、ぐらいにしか思っていないのでは?」

この説明会で辞任の意向を示した古賀理事長、6月23日には弁護士らで作る第三者委員会を設置するとしています。

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