水泳授業が再開 “プール熱”に注意 高熱・激しい喉の痛みや目の充血も 【福岡】    

2023年06月29日

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子供たちが楽しみにしていたプールの授業が各学校で始まっています。

しかし、今年は発熱や喉の痛みを引き起こす「咽頭結膜熱」、いわゆる「プール熱」の流行が懸念されています。

福岡県春日市の日の出小学校では、6月上旬からプールの授業が始まっています。

◆児童
「コロナがあるときは全然、プールの授業がなかったです。楽しいです」

◆児童
「学校のプールは、みんなでできるから楽しいです。クロールを50mくらい泳げるようになりたいです」

子供たちにとって、待ちに待ったプールの授業ですが、新型コロナが5類引き下げとなった今年、「咽頭結膜熱」、いわゆる「プール熱」の流行が懸念されています。

プールの水を介して目や喉の粘膜から感染する場合があることから「プール熱」と呼ばれる咽頭結膜熱。

高熱が平均で4日、長い時には1週間ほど続き、激しい喉の痛みや目の充血をともないます。

プールでは、塩素濃度が適切であれば、感染が広まるリスクは低いとされていて、この小学校では、1日2回、欠かさず水質検査を行っています。

また、プールに入る前とあとに必ずシャワーで全身を洗い流したり、目を洗浄したりすることを教師が児童に指導し、感染リスクの軽減に努めています。

◆教諭
「できるだけ無駄なおしゃべりを控え、あまり自由時間をとらない。飛沫が飛ぶので最小限抑えていけたらと進めています」

学校でも注意をはらっているプール熱。

なぜ、流行が懸念されているのか、福岡市の小児科で話を聞きました。

◆小児科そのだクリニック 園田幸司院長
「やはりマスクの解禁、そして子供たちの集団の行事が増えてきたことが大きいと思います。それとこの3年間、コロナで自粛していたので、いろんな感染症にかかっていなくて免疫・抗体を持っていないために、感染症に対する感受性が高く、いろいろな感染症にかかる状態であることが原因だと思っています」

「プール熱」の感染力は非常に強く、1人が感染してしまうとプール以外の場所でも感染を広げてしまう可能性があるため注意が必要です。

◆小児科そのだクリニック 園田幸司院長
「咳やくしゃみ、鼻水を介した飛沫感染と、タオルや汚染された手を介した接触感染によって流行が拡大していきます。手鼻口には、いろいろなウイルスがいることを意識して、汚染された手は石鹸・流水による手洗いをすることが重要です」

脱コロナでプールの授業や学校行事が本格的に再開した今年。

コロナ禍で行ってきた感染防止対策を今一度実践することが大切なようです。

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