バーベキュー4人死傷事故 謝罪なし 学園長「しっかりと対応したい」 第三者委員会の初会合 福岡県

2023年08月17日


福岡県柳川市の専門学校で開かれたバーベキューで生徒4人が死傷した事故で、第三者による調査委員会の初会合が17日に開かれました。

17日、福岡県庁の会議室に集まったのは、大学教授や弁護士など事故原因を検証する第三者調査委員会のメンバー6人です。

会議室には事故の当事者として古賀郁学園長ら学校関係者の姿もありました。

事故が起きたのは、柳川市の「ハリウッドワールド美容専門学校」。

今年5月24日、生徒など約480人が参加したバーベキューで、火が弱まったコンロに男性教師が消毒用アルコールを加え、炎上した火が生徒4人に燃え移り、18歳の男子生徒1人が死亡しました。

消毒用アルコールを火に近づけるという常識では考えられない行為。

さらに、このバーベキューでは学校トップの古賀英次理事長(64)自ら消毒用アルコールを使い火起こしを行っていたこともわかりました。

事故から3週間以上が経ち、6月17日に開かれた保護者説明会。

学校側が保護者に語ったのは、ずさんな管理の実態でした。

<保護者説明会(6月17日)>
◆古賀理事長
「火起こしにあたり、熱中症や食中毒にならないよう、早く焼けるように消毒用アルコールを使用しました。アルコールの危険性については、えー、確認と言いますか、その…いろいろなホームページとかでの確認とか、そういうのは行っていません」

火おこしの後、理事長は消毒用アルコールを片付けるよう指示していましたが、そのまま現場に残され事故につながったといいます。

<保護者説明会(6月17日)>
◆古賀理事長
「アルコールを注いだ職員がそばにいましたので、びっくりして、アルコールはないものだと思ってましたので、『「なおしとかんといかん」て言ったやろ』と言いました」

保護者説明会で学校側は、自ら人選した委員による調査委員会の設置を提案。

しかし、保護者からは客観性・公平性に対する疑問の声が相次いだため、学校側から相談を受けた県が調査委員会の人選や運営を支援することにしました。

発生から約3カ月たって、ようやく始まった事故原因などの検証。

初会合の場に同席した「ハリウッドワールド美容専門学校」の古賀郁学園長は-

◆古賀郁 学園長
Q「会合を受けてお話を」
A「今回初めての会合なので、ここからスタートして真摯に受け止めてしっかりと対応していきたいと思います。以上です。ありがとうございます」

Q「まだ続くが、どのように」
A「今日始まったばかりなので、しっかりと話し合っていきたいと思っています」

Q「今日の会合を聞きながら、どのようなことを思っていたか」
A「最後までしっかりと対応したいと思います」

◆古賀大観 副理事長
Q「今日の会合はどういう気持ちで臨んだか?」
A「真実と向き合うことが一番ですので、それが始まったというが全てです」

Q「理事長とは今回の会合について話しているか?」
A「いえ、まだ始まったばかりですので、そこについてはまだコメントはございません」

調査委員会では、今年度中に調査結果をまとめたいとしています。

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