今年６月、福岡県水巻町の町営住宅で５２歳の女性が殺害されているのが見つかった事件で、警察は強盗殺人の疑いで被害女性の妹ら女３人を逮捕しました。

今年６月、福岡県水巻町二東の町営住宅の一室で起きた事件。

住人のパート従業員・辻つぐみさん（当時５２）が倒れて死亡しているのが見つかり、警察は殺人事件と断定して捜査を進めていました。

事件から約２カ月半。

捜査は新たな局面にー

捜査本部は１８日、辻つぐみさんを殺害し通帳などを奪ったとして、強盗殺人の疑いで、つぐみさんの妹・辻和美容疑者（５１）と、岡村恵美容疑者（４６）、岡村愛香容疑者（２４）の３人を逮捕したと発表しました。

つぐみさんの死因は、首を圧迫されたことによる窒息死。

居間で見つかった遺体は、うつぶせで両手と両足を縛られた状態でした。

わずか１歳差の姉妹に一体何があったのでしょうか？

実は、和美容疑者は事件後、つぐみさんの通帳を使い金融機関から現金７０万円あまりを騙し取ったとして詐欺などの罪ですでに逮捕・起訴されていました。

◆福岡県警 捜査第一課　橋本浩輔 課長（１８日の会見）
「金銭目的ということで、強盗殺人と認定しています」

和美容疑者を知る学生時代の同級生は、約１０年前、和美容疑者から突然、電話がかってきたといいます。

◆和美容疑者の学生時代の同級生（電話取材）
「１０年くらい前に電話で話しただけです。『お金貸してくれんかね』の電話」

捜査本部は、妹の和美容疑者が殺害を実行し、共犯の親子２人が現場への送迎など準備を手伝っていたとみています。

３人の認否は明らかにしていませんが、３人が金に困っていたとみて犯行の経緯などを詳しく調べています。