今年５月に、福岡市内の私立高校に通う女子生徒が自殺した問題は、学校が県への報告をしていなかったことなどが明らかになる中、亡くなった生徒の母親が会見を開きました。

◆亡くなった女子生徒の母親（２２日）
「私は娘が自死すると言うことを全く気付いていませんでした。本当に娘には申し訳なく思っています。本当にごめんね、つらかったねって」

涙ながらに苦しい胸の内を語ったのは、今年５月に自殺した女子高校生の母親です。

福岡市内の私立高校２年だった女子生徒は「無視されてつらかった」などという内容の遺書を残していたものの、学校側は生徒への聞き取りなどの結果、「いじめはなかった」と判断。

法律に基づく「重大事態」に認定せず、必要な県への報告も怠っていたことが明らかになっています。

その後、県からの指摘を受け、９月１５日、学校側は一転して「重大事態」に認定しています。

◆亡くなった女子生徒の母親
「いじめはなかったとはっきり言われました。いじめ調査をやっていない状況での結論に納得できませんでした。『調査しても結果は同じです。お母さんのうっぷんやモヤモヤを晴らしたいだけでしょ。大人の対応をして欲しい。全力で阻止します』と強い口調で言われました」

学校側は事故報告書を２２日、県に提出していて、必要があれば県の付属機関が再調査することになりますが、母親は「公平に見ていただける方に対応をお願いしたい」としています。