『産後パパ育休』導入から1年 2年後に取得率50%目標も現状17% 「取りづらい」の声も

2023年10月04日

男性育休を進めるために始まった「産後パパ育休」。

10月で導入から1年が経ちましたが、2年後に取得率50%とする政府の目標にはほど遠い現状にあります。

パパたちの本音を取材しました。



◆桃田愛依ちゃん
「リンゴのまんまで食べる~!」

仲良くキッチンに立つ親子。

3歳の愛依ちゃんと、父親の桃田隆之さん(38)です。

桃田さんは去年8月、次女が生まれた後、育児のために2週間休暇を取りました。

Q.育休取って良かった?
◆桃田隆之さん
「良かったですね。長女がいて、(出産後)奥さんは入院中で、1人では無理だったので」

この日行われていたのは、育休経験者の体験談や家事の時短テクニックなどをインターネット上で紹介するための撮影会。

「LINE」で働く桃田さんは休暇中、料理にAIを活用したといいます。

◆桃田隆之さん
「チャットGPTや生成AIとかで、冷蔵庫にあるもので『こういう感じの作りたい』と打つと、何個か(料理を)提案される」



「西部ガス」で働く鈴木田渉さん(30)は去年、次男が生まれたことをきっかけに、2週間の産後パパ育休を取得しました。

それまでほとんどしてこなかったという料理は、YouTubeなどを参考にしたといいます。

Q.料理をして家庭は変わった?
◆鈴木田渉さん
「夫婦の関係が非常に良くなりましたね。前から良かったんですけど(笑)」

しかし鈴木田さん、実はもっと育休を取りたかったといいます。

◆鈴木田渉さん
「1カ月くらい取りたいな、という気持ちはあるんですけど、仕事上、異動してきたばかりなので難しいかなと思って」



厚労省によりますと、2022年度の男性の育休取得率は17.13パーセント。

過去最高ではあるものの、政府の目標となる「2025年度に50パーセント」にはほど遠い状況です。



育休の取得について、街中で男性に聞いてみるとー。

◆2児のパパ(30代)
「(育休は)取ってない。仕事の忙しさや人数の少なさ、なかなか取るのが難しい状況だったので」

Q.給料が減ってしまう不安?
◆1児のパパ(30代)
「そうですね、ありました。(男性の育休が)そんなに普及していない感じで取りづらかった」

◆2児のパパ(30代)
「(育休を取ったのは)10日間くらい。短い。仕事上、それ以上難しいかなと」



17パーセントほどという男性の育休取得率を上げていくためには、何が必要なのか。

子育てにおける社会課題の解決に取り組む「NPO法人フローレンス」の中村さんは、

(1)男性側は、家事や育児に関してサポーターではなくプレーヤーとして主体的に取り組むことが大切

としています。さらに、

(2)企業側は男性従業員が育休を取得した場合に、代替要員を配置するなど、業務の属人化を排除する必要がある

としています。
男性育休を進めるために始まった「産後パパ育休」。

10月で導入から1年が経ちましたが、2年後に取得率50%とする政府の目標にはほど遠い現状にあります。

パパたちの本音を取材しました。

◆桃田愛依ちゃん
「リンゴのまんまで食べる~!」

仲良くキッチンに立つ親子。

3歳の愛依ちゃんと、父親の桃田隆之さん(38)です。

桃田さんは去年8月、次女が生まれた後、育児のために2週間休暇を取りました。

Q.育休取って良かった?
◆桃田隆之さん
「良かったですね。長女がいて、(出産後)奥さんは入院中で、1人では無理だったので」

この日行われていたのは、育休経験者の体験談や家事の時短テクニックなどをインターネット上で紹介するための撮影会。

「LINE」で働く桃田さんは休暇中、料理にAIを活用したといいます。

◆桃田隆之さん
「チャットGPTや生成AIとかで、冷蔵庫にあるもので『こういう感じの作りたい』と打つと、何個か(料理を)提案される」

「西部ガス」で働く鈴木田渉さん(30)は去年、次男が生まれたことをきっかけに、2週間の産後パパ育休を取得しました。

それまでほとんどしてこなかったという料理は、YouTubeなどを参考にしたといいます。

Q.料理をして家庭は変わった?
◆鈴木田渉さん
「夫婦の関係が非常に良くなりましたね。前から良かったんですけど(笑)」

しかし鈴木田さん、実はもっと育休を取りたかったといいます。

◆鈴木田渉さん
「1カ月くらい取りたいな、という気持ちはあるんですけど、仕事上、異動してきたばかりなので難しいかなと思って」

厚労省によりますと、2022年度の男性の育休取得率は17.13パーセント。

過去最高ではあるものの、政府の目標となる「2025年度に50パーセント」にはほど遠い状況です。

育休の取得について、街中で男性に聞いてみるとー。

◆2児のパパ(30代)
「(育休は)取ってない。仕事の忙しさや人数の少なさ、なかなか取るのが難しい状況だったので」

Q.給料が減ってしまう不安?
◆1児のパパ(30代)
「そうですね、ありました。(男性の育休が)そんなに普及していない感じで取りづらかった」

◆2児のパパ(30代)
「(育休を取ったのは)10日間くらい。短い。仕事上、それ以上難しいかなと」

17パーセントほどという男性の育休取得率を上げていくためには、何が必要なのか。

子育てにおける社会課題の解決に取り組む「NPO法人フローレンス」の中村さんは、

(1)男性側は、家事や育児に関してサポーターではなくプレーヤーとして主体的に取り組むことが大切

としています。さらに、

(2)企業側は男性従業員が育休を取得した場合に、代替要員を配置するなど、業務の属人化を排除する必要がある

としています。

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